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遠隔操作密封小線源治療 ラルス

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長野市民病院では、平成25年3月にラルスによる放射線治療を開始いたしました。
この治療が行えるのは、北信地域では当院のみであり、厚生労働省指定の「地域がん診療連携拠点病院」として、関係診療科と放射線治療科が連携し、患者さんが安心して質の高い治療を受けることができるよう努めてまいります。

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ラルスについて

遠隔操作密封小線源治療 ラルス(RALS:Remote After Loading System)は、主に子宮や胆道などの管腔臓器に発生したがんに対して行う放射線治療(腔内照射)です。
管腔臓器以外にも、舌がんや前立腺がんなどに対して直接腫瘍内に細い管を刺し、ラルスを利用して治療を行うこともあります(組織内照射)。

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ラルスの治療内容について

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一般的な放射線治療装置(リニアックなど)は、体から約1メートル離れた場所から放射線を照射(外部照射)しますが、ラルスは体の中から放射線を照射する治療です。

放射線を出す物質(線源)を腫瘍のすぐ近くないしは腫瘍内部に5分〜15分間程度静止させることにより、集中的かつ効率的に腫瘍へ放射線を照射することができるのです。

その一方で、腫瘍から離れた正常組織にはほとんど影響がないため、放射線による副作用の低下が期待されます。

線量分布の違い


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適応疾患について

  • 子宮頸がん
  • 子宮頸がん術後の局所再発
  • 子宮体がん(手術困難例・手術拒否例)
  • 前立腺がん(高リスク群)

子宮頸がん治療について

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ラルス治療の代表的適応疾患に 「子宮頸がん」があります。
子宮頸がんの放射線治療においては、子宮内に1本のタンデム、腔内には2本のオボイドという名称のアプリケータを設置します。
外部照射とラルス(腔内照射)を組み合わせて治療することで治療成績が向上し、手術とほぼ同程度の結果が得られるというデータが報告されています。

ラルスはすでに国内外で広く行われており、保険適用にもなっています。


前立腺がん治療について

高リスクと呼ばれる進行が早く、治療抵抗性になりやすい前立腺がんに対するラルス治療は、手術やIMRTなどの放射線外照射治療より、高い治療効果が期待できます。
保険適応のある放射線治療の中では、最も多くの放射線線量を、副作用を減らして照射することができます。
転移の無い局所進行がんも治療対象です。

前立腺がんに対するラルスの適応

  • 臨床病期T3以下:前立腺周囲にとどまっている
  • 転移が無い
  • PSA とグリソンスコアは不問
  • 骨盤内への放射線治療の既往が無い
  • 前立腺容積が40ml以下:ホルモン療法による縮小後でも可能
  • 前立腺肥大症の手術の既往が無い
  • 80才以下
  • 腰椎麻酔が可能

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治療に必要な入院について

子宮頸がん・子宮体がんについて

子宮頸がん・子宮体がんの治療は、原則 1 泊入院となります。
子宮頸がん術後の局所再発の場合は、日帰り治療が可能です。

前立腺がんについて

前立腺がんの場合は、治療効果を高めるために、6ヶ月間のホルモン療法と23回のIMRT(強度変調放射線治療)も併用します。
最後に、3泊4日の入院でラルス治療を行います。

HDR治療スケジュール

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お問い合わせ

連絡先 〒381-8551 長野市大字富竹1333番地1
診療予約(地域医療連携室)
TEL 026-295-1611 FAX 0120-115-295