長野市民病院

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主な疾患と診療内容―消化器外科Gastroenterological Surgery

主な疾患と診療内容

食道や胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門などの消化器疾患の外科治療をする診療科です。
当院の中で最も患者数が多く、中でも食道がんや胃がんといった悪性疾患の治療が大半を占めています。
治療は、消化器内科による検査結果を踏まえた上で、内科・外科双方の専門医が話し合って方針を選択しています。
手術は、がんの進行や患者さんの意向に応じて、腹腔鏡下手術から開腹手術まで幅広く対応しています。
豊富な経験に基づいた腹腔(胸腔)鏡下手術が治療の柱の一つになっています。

主にこのような方を診ています

  • 食道がん
  • 胃がん
  • 十二指腸がん
  • 小腸がん
  • 大腸がん
  • 肛門がん
  • 食道アカラシア
  • 鼠径ヘルニア
  • 虫垂炎

治療方法について

手術治療の特徴 ~腹腔(胸腔)鏡下手術、ロボット手術~

当科の手術治療の大きな特徴は、豊富な経験に基づいた腹腔(胸腔)鏡下手術が治療の柱の一つになっていることであり、鏡視下手術数は開院前のものを含めて約9,000例となっています。平成21年5月からは単孔式手術が胆石やヘルニアなどの良性疾患を中心に開始され、従来の腹腔鏡下手術よりさらに整容性に優れています。
食道がん 1995年の開院時より胸腔鏡下食道切除術を開始し、2008年より腹臥位を導入し、術後肺炎などの合併症が少ないのが特徴です。吻合部縫合不全は1%未満で全国平均より極めて少なく、手術関連死亡は0(全国平均は2.7%)と安全に手術治療を実施しています。2017年末までに239例実施しています。
胃がん 1995年の開院時より胃がんに対する腹腔鏡手術を開始し、2017年末までに946例実施しました。2016年からダヴィンチによる胃がん手術を開始し、厚労省と学会の厳しい基準をクリアして2018年4月より保険診療として実施しており、これまでに24例実施しました。胃の手術症例数は、開腹術も合わせると2,000例を超えています。
大腸がん 1995年の開院前から大腸がんに対する腹腔鏡手術を開始しており、進行がんに対しても腹腔鏡手術の適応があります。2017年末までに1,323例の腹腔鏡下大腸手術を実施しました。下部直腸がんでは腹腔鏡下の良好な視野を活かし、極力肛門と吻合し、永久人工肛門造設を減らす努力を行っており、手術支援ロボット「ダヴィンチ」のよい適応でもあります。当院では2014年よりダヴィンチ手術を開始していますが、残念ながらまだ保険診療ではありません。
化学療法(抗がん剤による治療) 消化器がんの切除不能・再発症例においては、積極的な化学療法、放射線療法を実施しており、再切除可能な症例では手術も積極的に行います。そのような症例では早くから緩和医療も導入しています。2015年より日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医が加わり、より綿密な化学療法が可能になっています。