当科の特徴および診療内容

麻酔科は、開院時1名でスタートしましたが、現在は下記診療スタッフの体制で対応しています。
現在は、全身麻酔管理ならびに術後疼痛管理が主な診療内容です。
数年前までは全身麻酔の件数が年間1,900件余りで安定していましたが、平成19年より全身麻酔の件数が顕著に増加してきています。
さほど病床数が多くない中規模病院としては、全身麻酔下に行われる手術が非常に多いという特徴を有しています。

当科の方針

当科の方針として事故のない安全な麻酔管理を提供することを第一としています。
また、イラスト入りのパンフレットを用いて手術前日までに十分な説明を行い、安心して麻酔を受けていただけるように心がけています。

当科の特徴

当科の診療に特徴的なものとして、外科系各科の術後急性期の疼痛管理(Acute Pain Service)を麻酔科で担当していることが挙げられます。
従来、術後の鎮痛薬としては坐薬やオピオイドの筋注が広く用いられてきました。
しかし、開腹術や開胸術のように強度の痛みが数日間にわたって持続する手術では、このような方法では十分な鎮痛が得られません。
それに対して最近は硬膜外鎮痛が普及してきておりますが、当科ではそれをさらに進めて硬膜外PCA(Patient-Controlled Analgesia)法による管理を行っています。
これには専用の機械式ポンプ(PCAポンプ)を用いて、鎮痛薬の硬膜外腔への持続投与に加えて、追加が必要なときに患者さん自身が付属のボタンを押すことにより簡単に薬液の追加が行えるようにした方法で、その導入により個々の方に応じた適切な疼痛管理を提供することが可能になります。
硬膜外PCAは年間数百名の方に行っていますが、術後に強い痛みを訴える方はほとんどなく、ほぼ満足できる疼痛管理と早期離床が達成できています。
また、鎮痛薬を点滴経由で投与する静脈内PCA法も増えてきており、現時点では全身麻酔で手術を受ける方のほぼ半数がPCA法による術後疼痛管理を受けています。
PCA法による疼痛管理を行っている間は、休日も含めた毎日午前中に病棟回診を行い、痛みの少ない術後を目指すとともに、安全性の確保に努めています。

さらに2008年からは、新たな術後鎮痛法として超音波ガイド下末梢神経ブロック法を導入しました。
これは、超音波装置の画像上で目標とする神経、ブロック針の方向や鎮痛薬(局所麻酔薬)の拡がりを確認しながら神経ブロックを行う方法で、ブロックの確実性と安全性が飛躍的に改善すると言われています。
当科では、主に四肢や腹壁の手術の際に行っており、良好な結果が得られてきています。

ペインクリニックに関しては、人員不足のため外来を開設しておりませんので、院内他科からの紹介という形でのみ診療を行っています。

緩和医療関係では、2006年4月に発足した院内の緩和ケアチームにおいて中心的な立場で活動しており、難治性疼痛のコントロール、診療を円滑に進めるためのデータベースの構築などに携わっています。

集中治療関係では、気道確保、人工呼吸管理、鎮静などの分野で他科の診療をサポートしています。

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診療スタッフ

成田 昌広(なりた まさひろ)

昭和58年卒

役 職 麻酔科部長
手術センター長
資 格 日本麻酔科学会指導医・専門医
日本緩和医療学会暫定指導医
専門分野 麻酔科

川上 勝弘 (かわかみ かつひろ)

平成2年卒

役 職 麻酔科副部長
集中治療部長
手術センター科長
資 格 日本麻酔科学会指導医・専門医
日本小児麻酔学会小児麻酔認定医
専門分野 麻酔科

小野 晃市 (おの こういち)

平成11年卒

役 職 麻酔科副部長
手術センター科長
資 格 日本麻酔科学会指導医・専門医
専門分野 麻酔科

北川原 康子 (きたがわら やすこ)

平成18年卒

役 職 麻酔科科長
手術センター科長
資 格 日本麻酔科学会専門医・認定医
専門分野 麻酔科

吉田 伴子 (よしだ ともこ)

平成20年卒

役 職 麻酔科医長
手術センター医長
資 格 日本麻酔科学会専門医・認定医
専門分野 麻酔科
長田洋平医師

長田 洋平 (ながた ようへい)

平成25年卒

役 職 麻酔科医師
手術センター医師
資 格 日本麻酔科学会認定医
専門分野 麻酔科

相阪 哲也 (あいさか てつや)

平成27年卒

役 職 麻酔科医師
手術センター医師
形成外科医師
四肢外傷・機能再建センター医師
専門分野 麻酔科
赤沼佑里子医師

赤沼 佑里子 (あかぬま ゆりこ)

平成28年卒

役 職 麻酔科医師
手術センター医師
専門分野 麻酔科

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治療実績

主な対象疾患

  • 全身麻酔・局所麻酔管理ならびに術後疼痛管理
    (全身麻酔下に行われる手術が非常に多い)
  • ペインクリニック
    ※外来は開設なし
    (院内他科からの紹介患者さんのみ)