医療関係者の方へ診療科のご案内

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  • 脳神経内科

    キーワード

    • 日本神経学会専門医制度教育施設、日本認知症学会専門医制度教育施設
    • 神経内科専門医、認知症専門医
    • 神経難病
    • 認知症
    • 脳卒中センター
    • 24時間365日対応

    特徴・特色

    • 脳卒中、認知症、てんかん、頭痛、遺伝性疾患を含む神経変性疾患・代謝性神経疾患、免疫性神経疾患、神経系感染症、各種末梢神経疾患・筋疾患など広く神経系疾患の患者さんを対象にしています。
    • 外来診療、特に新患診療については、十分に時間をとって診察できるように予約制としています。疾患や重症度、患者さんの希望にもよりますが、診断・治療方針決定後は、原則としてかかりつけ医に逆紹介させていただいております。その後も必要に応じて、当院での定期的な受診・検査を計画いたします。
    • 脳卒中センターにて脳卒中患者の診療を行っています。24時間365日脳神経外科医または脳神経内科医が病院に常駐する体制で、SCU(stroke care unit)病棟では専門のスタッフがケアやリハビリを担当します。当院で急性期治療を行った後の回復期リハビリ病院、療養型病院、あるいはかかりつけ医との地域医療連携にも積極的に取り組んでいます。
    • 眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頚等の患者さんに対して、外来でボツリヌストキシン療法を行っています。また脳卒中後遺症等の痙縮に対するボツリヌストキシン療法を、短期入院による集中的リハビリと組み合わせて行っています。
    • 2023年4月から「VRカグラ」を用いたリハビリ入院プログラムを開始しています。これはパーキンソン病などの神経疾患を持つ患者さんを対象とする治療法で、VR(仮想現実)ゴーグルを装着して座ったままゲーム感覚でリハビリを行うものです。重心移動を促し体幹筋を賦活することによって、姿勢や歩行状態の改善が得られるとされ、効果を上げています。
    • 2023年12月にアルツハイマー病の治療薬レケンビが登場しました。軽度認知障害及び軽度の認知症の進行抑制が実証された世界初の薬で、アメリカに次いで日本での発売が2カ国目になります。本剤は厚生労働省の「最適使用推進ガイドライン」によって使用できる施設基準が定められていますが、当院は「初回投与〜6か月まで」および「6か月以降」の基準を満たす見通しです。安全・適正に使用できるよう現在準備を進めています。
    • 当院は日本神経学会専門医制度教育施設、日本認知症学会専門医制度教育施設に認定されています。

    当科の得意とするところ

    医師3名がいずれも神経内科専門医であり、外来・病棟を担当して神経内科分野全般の診療に当たっています。
    近隣医療機関や信州大学脳神経内科などと連携し、高度で最善の医療を提供できるよう努めています。
    SCU病棟を有する当院の脳卒中センターにおいては、救急科・脳神経外科・脳血管内治療科と協働して脳卒中患者の診療を行っています。

    診療科詳細

  • 内科・血液内科

    2024年4月より、常勤医師が着任いたしました。

    特徴・特色

    内科について

    • 複数の症状や問題点があって、どの診療科を受診するべきか分からない方の精査を行い、初期診断と治療を行います。
    • すぐに判断がつかないケースもありますので、丁寧な問診と診察から検査の予定まで患者さんと相談しながら計画します。
    • 診断により専門治療が必要な場合は速やかにそれぞれの診療科に依頼します。
    • 内科で入院、外来治療を行った患者さんのフォローアップを行い、その後はかかりつけの医療機関等にご紹介します。

    血液内科について

    • 血液や骨髄、リンパ節に生じる異常(いろいろな原因による貧血、出血性疾患や造血器の腫瘍(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など))を担当する診療科です。他の内科医師と連絡を取り合って診断、治療を行っています。

    診療科詳細

  • 呼吸器内科

    キーワード

    • 地域がん診療連携拠点病院
    • 日本呼吸器学会認定施設
    • アレルギー専門医準教育研修施設
    • 肺がん集学的治療
    • 超音波ガイド下経気管支針生検(EBUS-TBNA)、ヴァーチャル気管支鏡ナビゲーションシステム
    • 終夜睡眠検査

    特徴・特色

    当科の最大の特徴は3名の呼吸器専門医と2名の若手医師、計5名のチームワークの良さだと思っております。それぞれの専門性を生かしながらチームとして、北信地域のあらゆる重篤な呼吸器疾患に対応しています。特にがん診療においては、呼吸器外科や放射線診断・治療科 との連携を密にし、早期診断と迅速な治療を心掛けています。手術適応のある方は可能な限り外科的切除の方針とし、手術適応のない方には化学療法や放射線治療を駆使し、集学的治療を心掛けています。肺がんの化学療法は主に当科で行っていますが、従来の殺細胞性抗がん薬に加え、新しい分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬も積極的に取り入れています。一方、緩和医療に関しても緩和ケアチームの助言を得ながら少しでも患者さんの苦痛の軽減を図るよう努めています。 また、セカンドオピニオンにも積極的に対応しており、近年は近隣医療機関からの依頼も増加しています。

    平成29年4月からは新たに常勤医が1名増え、気管支内視鏡検査のさらなる充実とアレルギー疾患に対する専門診療も可能となりました。また、常勤医が5名となり、毎日新患外来を行える態勢も整いました。

    以上のような当科の特徴を最大限発揮しながら、がんはもちろんのこと、感染症、びまん性肺疾患、COPD、喘息・アレルギー疾患、睡眠時無呼吸症候群など、全ての患者さんのニーズに十分応えられる良質な医療を提供していきたいと考えています。

    当科の得意とするところ

    肺がんの早期診断と集学的治療
    重症肺炎、ARDS、特発性間質性肺炎、COPDの増悪など重篤な呼吸器疾患に対するチームでの対応
    睡眠時無呼吸症候群、禁煙外来、セカンドオピニオン、在宅酸素療法・CPAP・NIPへの導入および管理などあらゆるニーズに対応
    急性期医療に加え地域包括ケア病棟を活用して患者さんのニーズに対応

    主な対象疾患名

    • 肺の悪性腫瘍
    • 呼吸器感染症
    • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
    • 気管支喘息
    • びまん性肺疾患
    • 睡眠時無呼吸症候群
    • 禁煙外来 など

    診療科詳細

  • 消化器内科

    緊急ERCP検査
    受け入れ制限について

    緊急ERCP検査受け入れ制限について
    (2022年12月1日)

    キーワード

    • 内視鏡検査
    • 内視鏡治療
    • 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
    • 緊急内視鏡
    • 超音波内視鏡
    • 早期がん
    • 食道がん
    • 胃がん
    • 大腸がん
    • 大腸ポリープ
    • 炎症性腸疾患
    • ピロリ除菌
    • 膵胆道がん
    • 総胆管結石
    • 化学療法
    • 静脈麻酔
    • 日本消化器病学会専門医制度認定施設
    • 日本消化器内視鏡学会専門医制度指導施設
    • 日本消化管学会胃腸科指導施設
    • 日本胆道学会認定指導医制度指導施設

    特徴・特色

    • 消化管および膵胆道疾患の診断と治療を幅広く行っています。
    • 特に食道・胃・大腸・膵胆道疾患の内視鏡診断と内視鏡治療、炎症性腸疾患の診断と治療、消化器がんの化学療法を重点的に行っています。
    • 腹痛や腹部症状の精密検査、胃検診や大腸がん検診の2次検査、消化管出血・急性腹症・急性胆道炎など緊急症例、ピロリ除菌,多数の人間ドック上部内視鏡検査も施行しています。
    • 肝疾患は2019年4月より肝臓学会専門医資格を有する常勤医が着任し、慢性肝炎に対する抗ウイルス療法、肝硬変に対する薬物治療、肝臓がんに対するラジオ波治療やインターベンション治療などこれまで以上に幅広く先進的な診療を行っています。
    • 豊富な内視鏡検査があり、消化器内視鏡医の育成に力を入れています。
    • 当院は日本消化器病学会専門医制度認定施設、日本消化器内視鏡学会専門医制度指導施設、日本消化管学会胃腸科指導施設、日本胆道学会認定指導医制度指導施設の認定を受けており、専門医の取得が可能です。

    当科の得意とするところ

    • 内視鏡検査・内視鏡治療を得意としており、充実した診療実績があります。
    • 内視鏡的ポリペクトミー、EMR、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、止血術、胃瘻造設術、総胆管結石除去、内視鏡的胆道ドレナージ、超音波内視鏡(EUS)、超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS-FNA)、小腸疾患に対するカプセル内視鏡やシングルバルーン内視鏡などほぼすべての内視鏡検査と内視鏡治療が可能です。
    • 毎年約14,000件の内視鏡検査、約1,400件の内視鏡治療、約200件のESDを行っています。
    • 毎年約6,000件の人間ドック上部内視鏡検査を行い、がんの早期発見に努めています。毎年約30例の食道がん・胃がんが発見されており、そのうち90%が内視鏡治療で完治しています。

    主な対象疾患名

    • 内視鏡検査 ※眠り薬(静脈麻酔)を使った楽な内視鏡検査も可能
    • 内視鏡治療早期がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS-FNA)カプセル小腸内視鏡導入

    他多数の疾患

    診療科詳細

  • 肝臓内科

    キーワード

    • ウイルス肝炎(A型、B型、C型、E型肝炎)
    • 肝炎ウイルス制御後
    • アルコール性肝炎
    • 薬剤性肝障害
    • 脂肪肝/脂肪肝炎(NAFLD/NASH)
    • 原発性胆汁性胆管炎(PBC)
    • 自己免疫性肝炎(AIH)
    • その他急性/慢性肝障害
    • 肝硬変症
    • 寄生虫感染症
    • ウィルソン病
    • 肝細胞がん
    • 胆管細胞がん(肝内胆管がん)
    • 転移性肝がん

    特徴・特色

    • 2019年4月より肝臓内科を開設いたしました。当科ではすべての肝臓疾患として、急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変・肝がん、薬物性肝障害、アルコール性肝障害、自己免疫性肝炎・原発性胆汁性肝硬変、生活習慣病に関連した肝脂肪・脂肪性肝炎、さらに肝硬変などに合併する食道静脈瘤などを対象に診断、治療を行っております。
    • 慢性肝炎(B、C型肝炎)に対しては、経口内服薬など最新の治療を導入しています。肝がんに対しては、各種画像診断、腫瘍生検により早期診断に努め、経肝動脈的治療として肝動脈塞栓術(TACE)、肝動注化学療法(TAI)、経皮的治療としてエタノール注入療法(PEIT)、ラジオ波焼灼術(RFA)による治療を行っています。肝硬変や肝がんなどに合併する食道静脈瘤については、内視鏡的食道静脈瘤硬化療法(EIS)、内視鏡的食道静脈瘤結紮術(EVL)を行っています。
    • 診療に使用する画像診断機器・設備として、多列検出器CT(MDCT)、IVR-CT、核磁気共鳴画像診断装置(MRI)、超音波診断装置(US)、CT/MRI融合画像対応USなどを使用した診療を行っています。
    • 信州大学をはじめ近隣の病院と連携して最先端の治療も積極的に行っております。また当院は地域がん診療連携拠点病院でもあります。肝臓がんの撲滅を目指して地域先生方と密接な連携をとり早期発見早期治療を図って参ります。

    診療科詳細

  • 循環器内科

    キーワード

    • 日本循環器学会 循環器専門医研修施設
    • 日本心血管インターベンション治療学会 研修関連施設
    • 浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会 浅大腿動脈ステントグラフト実施施設
    • 心臓血管センター
    • PCI
    • EVT
    • カテーテルアブレーション
    • 最新型マルチスライスCT

    特徴・特色

    • 2016 年5月に心臓血管センターを開設し、より高度で専門的な医療を提供できる体制を築いております。心房細動に対するカテーテルアブレーション治療がスタートし、また閉塞性動脈硬化症など末梢動脈疾患に対する血管内治療(EVT)も充実させております。
    • 対象とする疾患は循環器領域全般にわたります。患者さんの生活背景などを考慮し、EBM(evidence based medicine)に基づいた治療を提供できるよう心がけております。
    • 救急症例には24 時間365 日対応しております。急性心筋梗塞に対してはチーム医療による迅速な冠動脈インターベンション(PCI)を行っております。
    • 最新の冠動脈CT が導入され、安定した虚血性心疾患に対する低侵襲で高精度な診断を行えるようになりました。
    • 病診連携を重視しています。病状安定している患者さんは開業医の先生に逆紹介させていただいております。当院に紹介いただいた患者さんにはできるだけ早期に対応し、検査、治療が終了し安定している場合は以後の診療をかかりつけ医の先生にお願いしております。

    当科の得意とするところ

    循環器疾患全般にわたり診療しております。特に冠動脈、下肢動脈など末梢動脈に対するカテーテルインターベンション、心房細動・頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーションに積極的に取り組んでいます。

    主な対象疾患名

    循環器疾患(心臓血管疾患)全般の診療

    他多数の疾患

    診療科詳細

  • 腎臓内科

    キーワード

    • 日本腎臓学会専門医制度研修施設
    • 日本透析医学会専門医制度認定施設
    • 日本アフェレシス学会認定施設
    • 日本急性血液浄化学会認定指定施設
    • 慢性腎臓病
    • 急性腎障害
    • 血液透析・腹膜透析

    特徴・特色

    • 検尿異常に対する精密検査から末期腎不全に対する血液浄化療法まで、腎臓病の総合的な診療をめざしています。医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床工学技士、医療ソーシャルワーカーらの医療チームにより、患者さんにより安心感のある医療の提供が出来るように心掛けています。透析センター(第1外来)には透析看護認定看護師1名が従事しています。
    • 今まで17台と血液透析装置が少ない事もあり患者さんにご不便をおかけしていましたが、2023年4月新棟「東館」に25台の血液透析装置を有する新たな透析センターがオープンしました。安定した血液透析患者さんから合併症を抱えて入院加療が必要な患者さんまで、安全で適切な透析治療を提供できるように心掛けていきたいと思います。

    当科の得意とするところ

    • 腎臓病の初期症状である検尿異常を呈する患者さんの精密検査から、腎不全期の保存的加療、末期腎不全に対する透析(血液透析、腹膜透析)治療に至るまで、腎臓病のトータルケアを行っています。
    • 慢性透析療法(血液透析、腹膜透析)とそれに関連した内シャント増設術、経皮的内シャント血管形成術、また急性血液浄化療法としてエンドトキシン吸着、持続血液濾過透析などにも対応しています。アフェレシス療法(血漿交換療法(単純血漿交換、二重膜濾過血漿交換)、免疫吸着療法、白血球除去療法など)にも幅広く対応し各種疾患に必要な治療体制を確立しています。

    主な対象疾患名

    • 慢性糸球体腎炎
    • ネフローゼ症候群
    • 慢性腎臓病
    • 急性腎障害
    • 血液浄化療法
      (慢性透析療法および急性血液浄化療法)
    • 各種アフェレシス療法

    他多数の疾患

    診療科詳細

  • 糖尿病・内分泌内科

    キーワード

    • 日本糖尿病学会専門医制度教育施設
    • 内分泌疾患
    • 糖尿病(1型、2型、その他)

    特徴・特色

    内分泌疾患、糖尿病を中心の診療を行っています。

    内分泌疾患について

    特に内分泌疾患には力を入れています。2次性高血圧症、2次性糖尿病の診断と治療を各科と連携して、積極的に行っています。原発性アルドステロン症は本態性高血圧症の5から10%を占めるといわれており、けっして珍しい病気ではないと言われてきています。腹部CT検査をすると、副腎に腫瘍(副腎偶発腫瘍) が見つかることがよくあります。副腎偶発性腫瘍の約50%は機能を持っていない良性腫瘍で、手術をする必要は無いといわれています。25%にはホルモンを分泌している腫瘍や5%には悪性腫瘍があり、注意深い検査が必要です。

    褐色細胞腫やパラガングリオーマは比較的まれな病気です。しかし、悪性例が約10%あり、遺伝性例が約20%あるといわれます。

    当院では原発性アルドステロン症やクッシング症候群やサブクリニカルクッシング症候群や褐色細胞腫や副腎偶発腫瘍のホルモン検査や画像検査を施行しています。また、放射線診断科と連携して副腎静脈サンプリングを行って精密検査を施行し診断をしています。手術適応があると判断された腫瘍は、泌尿器科と連携して腹腔鏡下手術をしてもらっています。このように当院では診断から治療まで行える体制を整えています。

    甲状腺疾患について

    甲状腺では甲状腺腫瘍についてはエコー下細胞穿刺して、良悪性の検査を行っています。甲状腺がんの大部分は手術すれば治癒が見込める予後良好な疾患ですが、一部には転移してくる悪性度の高いものもあります。機能亢進症、中毒症、低下症のホルモン検査や甲状腺シンチ、エコー検査を行い診断し治療にあたっています。

    バセドウ病は普通は薬でよくなるケースがほとんどですが、時に心不全を起こしてきたり目が突出してきたりし、クリーゼになり特殊な治療が必要なこともあります。また、原発性副甲状腺機能亢進症やカルシウム、リン代謝異常について、ホルモン検査や画像検査して診断しています。手術適応と考えられた場合は頭頸部外科と連携して治療にあたっています。

    下垂体疾患について

    下垂体疾患もホルモン検査、画像検査を積極的に行って診断しています。クッシング病では異所性ACTH産生腫瘍か下垂体腫瘍かを鑑別する必要もあり、精密検査として海綿静脈洞サンプリングを脳神経外科と連携し検査しています。診断がついた患者さんについては、脳神経外科との連携のもと手術療法や、放射線療法、薬物療法を行っています。

    膵内分泌腫瘍について

    内分泌腫瘍は稀な病気です。機能性腫瘍としてはインスリノーマやガストリノーマがあり、症状が出現して見つかります。また、ホルモン非産生はたまたまCTなどの検査で見つかります。インスリノーマについては、絶食試験などの検査を行っています。画像検査で膵内分泌腫瘍シンチを施行していきます。また放射線診断科と連携して、カルシウム動注試験をしています。診断が確定した場合には肝臓・胆のう・膵臓外科と連携して治療に当たっていきます。

    骨疾患について

    骨折を繰り返す、または骨塩量が低い時に、内分泌性骨粗鬆症や骨軟化症が隠れていることがあります。その様な患者さんのホルモン検査を積極的に行っています。

    糖尿病について

    糖尿病では教育入院を積極的に行っています。看護師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師、糖尿病療養指導士と協力して、食事療法、運動療法、薬物療法の指導をしています。また、糖尿病教室も他科の医師や医療スタッフの協力の下で定期的に開いています。

    合併症がでてしまった患者さんについては、眼科医、腎臓内科医、循環器内科医、脳神経外科医と連携して加療しています。逆に、落ち着いている患者さんについては積極的に逆紹介させていただいています。長野市民病院では近隣の糖尿病専門医や開業されている専門医、眼科医との連携も良好です。院内、地域で密接に連携をとって、地域連携パスなども利用して、糖尿病患者を支える体制を整えてきています。

    主な対象疾患名

    • 副腎疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、副腎偶発腫瘍、アジソン病)
    • 下垂体疾患(先端肥大症、クッシング病、プロラクチノーマ、下垂体機能低下症、尿崩症)
    • 甲状腺疾患(バセドウ氏病、慢性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、バセドウ氏病眼症、甲状腺癌、良性甲状腺腫瘍)
    • 副甲状腺機能疾患や骨代謝疾患(高カルシウム血症、低カルシウム血症、骨軟化症、腫瘍性骨軟化症)
    • 糖尿病(1型糖尿病、膵性糖尿病、2型糖尿病)

    診療科詳細

  • 精神科・心療内科

    キーワード

    • コンサルテーション・リエゾン精神医学
    • 身体合併症のある精神科臨床

    特徴・特色

    このたび、常勤医体制で診療をはじめることになり、入院中のリエゾン精神医療や、精神疾患の患者さんの身体科入院の受け入れなど、診療の幅が拡がりました。ただし、精神科病床を持たないため、精神症状が活発な方は適応外となることがありますので、病院連携でよくご相談ください。

    外来新患は、検査やスタッフ体制を整備しながら、診療内容を拡充してゆく予定です。まず手始めとして、認知症の診療にあたられるなかで、幻覚妄想や暴言暴力といった周辺症状のコントロールでお困りの際は、お気軽にご紹介ください。

    診療科詳細

  • 臨床腫瘍科

    ご挨拶

    がんの集学的治療をマネージメントする診療科です。
    がん治療には手術、薬物療法、放射線治療などさまざまな治療方法があります。がんの広がりが大きく単独の治療では効果が十分ではない場合、手術、薬物療法、放射線療法を組み合わせることで治療効果を高めることができます。これを集学的治療といいます。
    現在は消化器がんおよび原発不明がんを対象としていますが、今後対象のがん種を広げていく予定です。

    臨床腫瘍科部長 関野 康

    診療内容

    • 消化器外科カンファレンスで手術適応を検討しています。
    • 手術適応外の症例でも薬物療法や放射線治療により手術が可能となることがあり、治療効果に応じて手術適応を再検討します。
    • 複数の診療科がかかわる症例は、適宜キャンサーボードを開催して他科/多種職のスタッフで意見交換を行い、治療方針を検討します。
    • 薬物療法を行っている症例は、定期カンファレンスで多種職間での意見交換を行っています。

    主な疾患

    • 食道がん
    • 胃がん
    • 大腸がん
    • 胆道がん
    • 原発不明がん

    診療科詳細

  • 小児科

    キーワード

    • 発達障害
    • 摂食障害
    • 小児科専門医
    • 子どものこころ専門医

    特徴・特色

    • 肺炎、気管支炎、気管支喘息、脱水症、急性胃腸炎等の小児急性疾患については、救急センターと協力して常時受け入れております。家族の負担も考慮し、たとえ入院になってもなるべく早期に退院できるよう配慮しております。
    • 発達障害(ADHD、学習障害、自閉スペクトラム症)や情緒が不安定、問題行動等のお子さんに関しては、初診の際に時間をかけるため予約制にしております。かかりつけの先生の情報提供があると早く予約できるかと思います。
    • 摂食障害の急性期で徐脈、四肢冷感、るいそうが著明な場合は早期受診が必要です。適宜対応します。
    • 当院は小児科医、臨床心理士、看護師、リハビリテーション技師が連携し、発達やこころの問題を抱えた子どもや家族への支援を充実させるため、2020年12月1日より「子どものこころ発達医療センター」を開設しました。
      詳しくは、こちらよりご覧ください。

    子どものこころ発達医療センター

    当科の得意とするところ

    • 肺炎、喘息、熱性けいれん、胃腸炎等の小児急性期疾患
    • ADHD、学習障害、自閉スペクトラム症等の発達障害の診断
    • 摂食障害の入院治療
    • 母親支援

    主な対象疾患名

      • 一般小児科診療
      • 小児心身症、発達障害診療 ほか

    診療科詳細

  • 消化器外科

    キーワード

    • 消化器がん
      (食道がん、胃がん、十二指腸がん、小腸がん)
    • 胸腔鏡下手術
    • 腹腔鏡下手術
    • 単孔式腹腔鏡手術
    • 開胸手術
    • 開腹手術
    • 手術支援ロボット ダ・ヴィンチ
    • 日本内視鏡外科学会技術認定医

    特徴・特色

    • 食道、胃、十二指腸、小腸の消化器がんの手術(胸腔鏡下、腹腔鏡下、開胸、開腹)、化学療法を実施しています。
      特に進行がんでは、治療成績向上のために、術前化学療法を実施しており、ガイドラインに沿った標準治療を行くように心がけています。
    • 良性疾患としては、食道アカラシア、鼠径ヘルニア、虫垂炎などの腹腔鏡下手術を実施しています。
    • がん、良性疾患に対する胸腔鏡・腹腔鏡下手術を多数実施し、また、単孔式腹腔鏡手術も2009 年5 月より開始し、より低侵襲の治療をめざしています。
    • 2016 年9 月より胃がんに対するロボット補助下(ダ・ヴィンチ)手術を開始しています。
    • 臨床試験は国立がんセンター、がん研究会有明病院などと協力して全国規模の胃がん、大腸がん、肝臓がんの研究に参加しています。

    主な対象疾患名

    食道、胃、十二指腸、小腸の疾患の外科治療、消化器がんの化学療法、鼠径ヘルニアの手術療法

    診療科詳細

  • 肝臓・胆のう・膵臓外科

    キーワード

    • 日本肝胆膵外科高度技能専門医修練施設
    • 高難度肝胆膵外科手術
    • 腹腔鏡下肝切除術、膵切除術
    • ロボット支援下膵切除術

    特徴・特色

    • 肝胆膵外科高度技能指導医、同専門医3名体制で日々の診療を行っています。
    • 日本肝胆膵外科高度技能専門医修練施設に指定されています。2022年の高難度肝胆膵外科手術は41例でした。
    • 血管合併切除を伴う高難度肝、膵切除術から、侵襲の少ない腹腔鏡手術まで、根治性と安全性の両立を目指して手術を行っています。
    • 2023年2月、県内第1例目となるロボット支援下膵体尾部切除術を施行いたしました。

    主な対象疾患名

    • 原発性肝腫瘍
    • 転移性肝腫瘍
    • 胆のう腫瘍
    • 胆管腫瘍
    • 膵腫瘍

    診療科詳細

  • 大腸外科

    診療内容

    大腸がんの手術の進歩

    以前は骨盤の奥の直腸がんは開腹手術で行っていましたが、時代は腹腔鏡からロボット手術に入りました。
    コンソール(操縦席)に座り、3D画像で立体的に見て先端のぶれが少ない鉗子で長時間の精緻な手術に向き合えるのは、ロボット手術に期待されている一面です。
    大腸外科では、日本内視鏡外科学会の技術認定医資格を持つ医師がすべての手術に術者か指導的助手になり、手術の質管理を行っています。
    また、皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCN)もおり、人工肛門を造設した方へのストーマケアなど人工肛門管理について専門的に行っています。

    化学療法

    大腸外科は手術だけというわけではありません。
    抗がん剤治療(化学療法)にも係わるため抗がん剤の知識も必要です。
    「手術後、病理検査の結果によって行う再発予防の化学療法(補助化学療法)」と「手術だけでは根治できない患者さん、手術後再発された患者さんへの化学療法(進行・再発に対する化学療法)」を分けて考えています。
    当院では2021年度、再発予防74人、進行再発77人の患者さんに治療を行いました。
    副作用(有害事象)は薬剤や個人によってさまざまで、科学的データだけではなく患者さんの望むことを相互的に情報交換し方向を決めていくShared decision making(シェアード ディシジヨン メイキング:SDM)の理念が大切だと思っています。

    緩和ケア

    進行・再発大腸がんの患者さんを診療するということは、死や生命倫理と関係することを避けられません。患者さんの希望や価値観に配慮した治療方針を決定することが重要であり、がんと診断された初期の段階から治療と並行して行う「緩和ケア」のアプローチも必要になります。
    北信がん診療・緩和ケアネットワークの一員として医療者同士が顔の見える連携をとり、地域全体でSDMに応える方向での活動を10年以上続けています。

    診療科詳細

  • 呼吸器外科

    キーワード

    • 原発性肺がん
    • 胸腔鏡下手術(VATS)
    • ロボット手術(RATS)
    • 転移性肺腫瘍、自然気胸、縦隔腫瘍などの呼吸器疾患
    • 呼吸器外科専門医合同委員会 認定修練施設(専門研修連携施設)

    特徴・特色

    • 原発性肺がんを中心に、転移性肺腫瘍、自然気胸、縦隔腫瘍など呼吸器疾患の手術を取り扱い、日本呼吸器外科学会の認定施設(専門研修連携施設)に認定されています。
    • 原発性肺がんの治療は、術前術後に呼吸器内科や放射線科と合同で検討会を行い、術式や補助療法、集学的治療などの治療方針を決定します。
    • 手術は主に胸腔鏡下手術(VATS) やロボット手術(RATS)で行っており、肺癌では術後5-7日、縦隔腫瘍術後約3日で退院が可能です。
    • 原発性肺がんの術式は肺葉切除術およびリンパ節郭清ですが、早期の肺癌の場合にはガイドラインに従い区域切除術などの縮小手術も積極的に行い、患者さんへの侵襲の軽減を図っています。
    • 出血を伴わない自然気胸はドレナージをしても外来通院が可能であり、通勤や通学も可能です。 1週間以上ドレーンが抜けない場合や、再発を繰り返す場合には手術を行います。手術はVATSで行い、術後数日で退院が可能です。

    主な対象疾患名

    • 原発性肺がん
    • 転移性肺がん
    • 自然気胸
    • 縦隔腫瘍
    • 膿胸
    • 手掌多汗症 ほか

    診療科詳細

  • 乳腺外科

    キーワード

    • 乳がん
    • 乳房同時再建術
    • 日本乳癌学会 認定医・専門医制度認定施設

    特徴・特色

    • 乳がんを主体とする乳腺疾患の治療を行い、日本乳癌学会認定施設に認定されています。
    • 乳がん治療は手術前後に、サブタイプ(エストロゲンレセプターとHER2 の陽、陰性の組み合わせで決定)別に薬物療法(化学、内分泌、分子標的)を選択し、さらに放射線療法が望まれる場合には追加することが基本です。
    • 乳がん手術は乳房切除術と乳房温存術に分けられ、腋窩リンパ節は転移がある場合を除いてセンチネルリンパ節生検を行います。術中迅速診断で転移がない場合や微小転移の場合にはリンパ節郭清を避けます。乳房温存術およびセンチネルリンパ節生検の場合には術後3〜4 日で、乳房切除およびセンチネルリンパ節生検の場合には術後5〜7 日で退院が可能です。腋窩郭清が必要な場合には2日ほど入院期間が長くなります。
    • 乳房切除が避けられない場合には、形成外科の協力で乳房切除と同時に乳房再建術を行うことが可能です。
    • 化学療法や放射線療法は外来治療が基本です。
    • 甲状腺、副甲状腺の手術は、平成29年4月より頭頸部外科が担当しています。

    主な対象疾患名

    • 乳がんを中心に乳腺疾患の治療
    • 甲状腺疾患 ほか

    診療科詳細

  • 心臓血管外科

    キーワード

    • 虚血性心疾患(オフポンプ冠動脈バイパス術)
    • 弁膜症(弁置換術、弁形成術)
    • 大動脈瘤(人工血管置換術、ステントグラフト内挿術)
    • 閉塞性動脈硬化症(バイパス術、EVTなど)
    • 下肢静脈瘤(血管内接着材治療、レーザー焼灼術)
    • PCPS、IABP

    特徴・特色

    冠動脈疾患、心臓弁膜症、大血管・末梢血管疾患の外科治療を行います。
    冠動脈疾患においては、人工心肺を用いない心拍動下での冠動脈バイパス術を積極的に行い、低侵襲かつ安全に治療できるよう心がけています。
    弁膜症では、僧帽弁形成術や自己弁温存基部置換術など、可能な限り自己弁温存の手術を行います。
    動脈瘤に関しては、人工血管置換術、ステントグラフト内挿術を行います。
    末梢血管疾患においては、循環器内科や形成外科と連携し、血管内治療あるいは末梢血管バイパス術など最良の治療ができる体制を整えます。
    下肢静脈瘤は、血管内接着材治療、レーザー治療を導入し、低侵襲かつ美容面にも配慮した治療が可能になります。

    また救急にも常時対応しております。緊急手術が必要な患者さんにおいては、近隣の病院、あるいは信州大学病院と連携し、対応いたします。

    当院の得意とするところ

    心臓血管外科では手術が診療の主体となりますが、手術技術やデバイスの進歩とともに安全性も向上しています。患者さん第一に考え、安全安心した医療が受けられるようにしています。また、外来診療においても診察や結果説明など丁寧に対応しています。

    主な対象疾患名

    • 冠動脈疾患
    • 心臓弁膜症
    • 大血管・末梢血管疾患の外科治療

    診療科詳細

  • 脳神経外科

    キーワード

    • 日本脳神経外科学会 専門医研修プログラム訓練施設
    • 日本脳卒中学会認定研修教育病院
    • 日本救急医学会専門医指定施設
    • 脳卒中センター、SCU
    • 脳血管内治療
    • 神経内視鏡治療
    • 最新型マルチスライスCT(Revolution CT)
    • 術中蛍光診断
    • 術中神経生理モニタリング
    • 集学的脳腫瘍治療
    • 低侵襲治療

    特徴・特色

    • くも膜下出血、脳出血、脳梗塞 などの脳卒中に対する治療
    • 脳・脳動脈瘤の治療…従来の外科的開頭クリッピング術に加え、マイクロカテーテル、コイルを用いたより低侵襲な脳血管内治療(動脈瘤塞栓術) ほか
    • 下垂体腫瘍、髄膜腫、聴神経腫瘍、神経膠腫、転移性脳腫瘍、胚細胞腫瘍などの脳腫瘍に対する、低侵襲外科治療および放射線治療・化学療法を包括した集学的脳腫瘍治療
    • 三叉神経痛、顔面痙攣を神経生理モニタリング下に神経血管減圧術を行っており、良好な成績です。
    • 頭部外傷の保存的治療・緊急手術治療に対応しています。特に重症頭部外傷では、手術治療に加え、脳圧・脳温をはじめ各種生体モニタリング下に脳低温療法・バルビツレート療法など脳保護治療を行っています。
    • 脳神経外科手術において、病気の種類や性質に応じて各種誘発電位を測定し、神経機能を温存する安全な手術に取り組んでいます。現在、臨床検査科と協働し臨床応用している電気生理モニタリングは視覚終発電位(visual evoked potential, VEP)、体性感覚誘発電位(somatosensory evoked potential, SEP)、運動誘発電位(motor evoked potential, MEP)、聴性感覚誘発電位(auditory brainstem response, ABR)、蝸牛神経電位(cochlear nerve action potential, CNAP)、異常筋反応(abnormal muscle response, AMR)、球海綿体病変(bulbocavernous reflex, BCR)です。
    • 手術の目的や病気の種類・部位に応じてこれらの術中誘発電位測定を組み合わせて行い、より質の高い手術をめざしています。国内および海外からの研修実績もあります。
    参考文献
    1. Goto T, Muraoka H, Kodama K, et al:Intraoperative Monitoring of Motor Evoked Potential for the Facial Nerve Using a Cranial Peg-Screw Electrode and a "Threshold-level" Stimulation Method.Skull Base 20(6):429-34, 2010.
    2. Kodama K, Goto T, Sato A, et al: Standard and limitation of intraoperative visual evoked potential.Acta Neurochir (Wien) 152(4):643-8, 2010.
    3. Kodama K, Javadi M, Seifert V, Szelényi A:Conjunct SEP and MEP monitoring in resection of infratentorial lesions:lessons learned in a cohort of 210 patients.J Neurosurg 121(6):1453-61, 2014.
    4. Slotty PJ, Abdulazim A, Kodama K, et al:Intraoperative neurophysiological monitoring during resection of infratentorial lesions:the surgeon's view.J Neurosurg 126(1):281-288, 2017.

    当科の得意とするところ

    • 脳神経外科の全ての疾患に対し専門的治療を提供するために、脳血管内治療専門医、脳卒中専門医、神経内視鏡学会技術認定医、がん治療認定医が在籍しています。
    • 脳卒中ケアユニット(SCU)を中心に脳卒中患者の診療を行っています。超急性期脳梗塞に対しては24時間365日、tPA静注療法や脳主幹脳動脈閉塞による重症脳梗塞に対するカテーテル血栓回収療法を提供しています。
    • 同等の治療効果が見込めるのであれば、より低侵襲な治療が提供できるよう治療方針を十分に検討し、最新の治療法を提供しています。

    主な対象疾患名

    • くも膜下出血、脳出血、脳梗塞 などの脳卒中に対する治療
    • 下垂体腫瘍、髄膜腫、聴神経腫瘍、神経膠腫、転移性脳腫瘍、胚細胞腫瘍 などの脳腫瘍、三叉神経痛、顔面痙攣
    • 脳動脈瘤の治療…従来の外科的開頭クリッピング術に加え、マイクロカテーテル、コイルを用いたより低侵襲な脳血管内治療(動脈瘤塞栓術) ほか

    診療科詳細

  • 脳血管内治療科

    キーワード

    • カテーテル
    • 脳動脈瘤
    • くも膜下出血
    • コイル塞栓
    • 脳梗塞
    • 頸動脈ステント留置術
    • 脳卒中ケアユニット(SCU)

    特徴・特色

    • ”切らずにカテーテルで治す”脳血管内治療による低侵襲治療を行っています。くも膜下出血や重症脳梗塞などの急性期脳卒中、未破裂脳動脈瘤、頸動脈狭窄症、脳・脊髄動静脈奇形、硬膜動静脈瘻などが治療可能です。
    • くも膜下出血や重症脳梗塞などの急性期脳卒中に対しては早期に血管内治療を実施し、術後は脳卒中ケアユニット(SCU)で集中治療やリハビリを行うことで、後遺症の軽減に努め、社会復帰の確立を高めています。
    • 治療は脳血管内治療専門医が実施し、豊富な治療実績があります。

    当科の得意とするところ

    • 重症の急性期脳梗塞の治療は時間との闘いですので、脳卒中センター全体で再開通までの時間短縮に取り組んでいます。
    • くも膜下出血や未破裂脳動脈瘤に対して、コイル塞栓術を積極的に行っており良好な成績が得られています。治療困難な脳動脈瘤に対しては、ステントを併用しています
    • さらなる低侵襲治療をめざして、2017年から原則として橈骨動脈からカテーテルを挿入して治療を行っています。橈骨動脈からのアプローチで血管内治療を行っており、術後の安静時間が短くすんでいます。

    主な対象疾患名

    • 脳梗塞、くも膜下出血などの急性期脳卒中
    • 未破裂脳動脈瘤
    • 頸動脈狭窄症
    • 脳動静脈奇形
    • 硬膜動静脈瘻

    他多数の疾患

    診療科詳細

  • 整形外科

    キーワード

    • 骨折の初期治療
    • 難治性骨折
    • 骨軟部悪性腫瘍
    • 機能再建

    特徴・特色

    • 多くの外傷患者さんの受け入れをしながら、お年による変化や疾患にも対応しています。

    当科の得意とするところ

    • 整形外科全分野に対応可能であり、信州大学と連携してより重症な患者さんにも対応しています。
    • 骨軟部悪性腫瘍、指の再接着や血行再建もしています。

    主な対象疾患名

    • 整形外科一般 ・骨折等の救急疾患、脊椎脊髄疾患、股膝関節症、関節リウマチ、肩肘手の疾患、マイクロサージャリーなどの外科的治療

    他多数の疾患

    診療科詳細

  • リウマチ科

    まず鑑別診断を行います。関節痛、関節周囲の痛みを惹起するRAと似て非なる疾患は多岐にわたります。頻度的には退行変性疾患が目立ちますが微生物や腫瘍由来も稀ではなく、稀な例では骨系統疾患の診断に至ることもあります。将来RAになる可能性があるがまだRAの診断に至らない“分類不能関節炎”も少なくないため、そのような症例は経過観察、症状次第で膠原病内科へ紹介します。

    リウマチの診断がついたらガイドラインに沿って目標を見据えた治療戦略により早期に疾患活動性を抑制し、関節破壊の進行を止め生命予後を改善させることを目指します。
    生物学的製剤、分子標的薬を考慮した薬物治療、関節内注射、装具療法や靴の相談、生活動作の工夫、指導、手術のタイミングを見極めます。
    骨質不良も生命予後と手術成績に影響をきたすため骨粗鬆症治療を積極的に行います。

    診療科詳細

  • 形成外科

    キーワード

    • 日本形成外科学会認定施設
    • 日本乳房オンコプラスティック学会エキスパンダー実施施設・インプラント実施施設
    • 眼瞼下垂症
    • 乳房再建
    • 頭頸部再建
    • Q-switched Nd:YAG レーザー
    • CO2レーザー
    • 局所陰圧閉鎖療法

    特徴・特色

    • 体表の外傷(切創、挫創、熱傷、顔面骨骨折など)及び腫瘍(皮膚・皮下の良性及び悪性腫瘍)、先天異常(眼瞼下垂症、耳介奇形、漏斗胸、臍ヘルニアなど)に対して外科治療を行っています。
    • 難治性の創傷には局所陰圧閉鎖療法を積極的に用いた管理を行い、早期の治癒を目指しています。
    • 広範な外傷や悪性腫瘍切除後では、各種組織移植を駆使した再建手術を行います。特に頭頸部や乳房の再建においては、関係各科との密接な連携のもと診療を行っています。
    • レーザー機器を用いた“切らない”治療も行っています。それぞれの適応症は以下のとおりで、いずれも自費診療となります。
    • CO2 Laser:イボ・ホクロ等の小腫瘍の蒸散
      Q-switched Nd:YAG Laser:シミ・アザ・Tattooの除去

    当科の得意とするところ

    後天性(腱膜性)眼瞼下垂症は、上眼瞼挙筋腱膜の瞼板付着部が緩んでしまうことにより生じます。多くは加齢によりますが、コンタクトレンズ(特にハード)を長期装用している場合や、開瞼器を用いた眼科手術の後に生じることもあります。眼瞼余剰皮膚の切除と腱膜固定の手術を行うと、楽に開瞼できるようになります。眼瞼下垂は頭痛・肩凝りのひとつの要因でもあり、手術によってこれらの症状が改善される場合があります。

    乳がん切除後の乳房再建は、乳腺外科との綿密な連携のもとに行っており、腹直筋皮弁を用いた一次一期再建(乳房切除と同時に再建)を主に手がけています。一回の手術で再建まで全てを終えることができ、患者自身が乳房の喪失感を味わうことがないのが最大の利点です。挙児希望のある方では広背筋皮弁を用いて再建します。また、以前に乳房切除を受けた方に対する二次再建や、乳房インプラントを用いた二期再建も可能です。

    主な対象疾患名

    • 先天異常:口唇口蓋裂、副耳・小耳症などの耳の変形、逆さ睫毛、先天性眼瞼下垂症、 漏斗胸、出べそ、生まれつきのアザ
    • 外傷:切創・挫創・熱傷など体表の外傷、あるいはキズアトのケロイド、顔面骨骨折
    • 腫瘍:皮膚・皮下の良性および悪性腫瘍の摘出
    • 再建外科:広範な外傷や悪性腫瘍切除後の再建外科、頭頸部再建、乳房再建
    • その他:シミ、腱膜性(後天性)眼瞼下垂症、腋臭症(わきが)

    診療科詳細

  • 皮膚科

    キーワード

    • ダーモスコピー検査
    • ドップラー聴診器
    • パッチテスト
    • ナローバンドUVB
    • 圧迫包帯法
    • 乾癬生物学的製剤認定施設

    特徴・特色

    • 当科では特異的検査として色素性病変のダーモスコピー検査、アレルギーの原因究明のためのパッチテスト、プリックテスト、蛍光抗体法を含む皮膚生検、下肢表在静脈の(ドップラー聴診器法)などを導入しております。
    • うっ滞性皮膚炎などの下肢血管異常に伴う皮疹に対する治療は、当院リンパ浮腫外来や心臓血管外科との連携をもとに行っております。
    • 当院は乾癬の生物学的製剤承認施設であり、現在、ナローバンドUVB療法などで十分な効果の得られなかった中等度から重症の症例に対しセクキヌマブ、ウステキヌマブなど生物学的製剤療法を行っています。
    • がん診療連携拠点病院の皮膚科として、化学療法における皮膚障害のマネージメントに対しても積極的に関与しており、抗EGFR薬については皮疹出現前からの診療を行っており、足の乾燥症状や爪囲肉芽腫に対して効果が得られている実感があります。
    • これらの業務により外来が混雑しており、外来初診患者さんに対しましては、不本意ながら原則紹介予約制をとらせていただいております。

    当科の得意とするところ

    下腿の難治性皮疹の多くはうっ滞が関係しており、左記の発見にはドップラー聴診器法が大変有用です。

    主な対象疾患名

    • 皮疹を主訴に受診した外来患者および、院内の入院患者に生じた皮疹についての相談および治療
    • 湿疹、皮膚炎、蕁麻疹、痒疹、薬疹などの炎症性疾患 等

    診療科詳細

  • 泌尿器科

    キーワード

    • 日本泌尿器科学会専門医制度教育施設
    • ロボット支援下腹腔鏡下手術
    • 日本泌尿器科内視鏡学会指導医 3名
    • 日本内視鏡外科学会技術認定医 3名
    • 日本がん治療認定医機構がん認定医 2名

    特徴・特色

    • 尿路結石は、現在治療を中止しております。
    • 地域がん診療連携拠点病院として、前立腺がん、膀胱がん、腎盂がん、尿管がん、腎がんの治療に力を入れており、手術や化学療法、放射線療法などで集学的治療を行っています。進行精巣がんに対する治療や肉腫を含む後腹膜腫瘍の手術治療も可能です。
    • 特に限局性前立腺がんに対する治療に関しては全国でも有数の治療実績があります。ロボット支援内視鏡下前立腺がん手術(いわゆるダ・ヴィンチ手術)は、年間100件以上行っており、密封小線源療法は累積で1300件を超え、県内で最も多くの実績があります。局所で進行した悪性度の高い前立腺がんに対しては、高線量の組織内照射を行っており、年齢や進行度、悪性度を考慮したテーラーメイドの治療が可能です。
    • 2018年より、ロボット支援内視鏡下膀胱全摘術を開始しています。
    • 腎臓や尿管、副腎のがんや腫瘍に対しては、低侵襲な腹腔鏡の手術を積極的に行っています。小さな腎がんに関しては、腎機能が温存できる部分切除を行うように心がけており、ロボット支援内視鏡下手術(ダ・ヴィンチ)での治療が、2016年10月より甲信越で初めて保険診療で可能となりました。
    • 成人の腎盂形成術はロボット支援内視鏡手術(ダ・ヴィンチ)での手術が可能です。
    • 前立腺肥大症に対する内視鏡治療、女性の尿失禁に対する手術療法が可能です。
    • 尿道および尿路の再建手術は対応します。今までの経験を生かし、尿道断裂・狭窄や尿路手術後のトラブルでお困りでしたら、ご相談ください。また、膀胱膣瘻や尿路直腸瘻などの治療も状況に応じ、対応可能です。前立腺手術後の尿失禁に対して、人工括約筋の埋め込み手術も可能です。
    • 膀胱がんに対し、PDD(光線力学診断)を用いたTURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)が可能です。

    当科の得意とするところ

    • 尿路および男性生殖器系の悪性腫瘍治療
      • それらに対する集学的治療
      • それらに対する低侵襲手術 (腹腔鏡手術、ロボット支援内視鏡下手術など)
    • 前立腺がんに対するテーラーメード治療
    • 膀胱全摘後の尿路再建術
    • 外傷性尿道損傷に対する修復術
    • 医原性尿路損傷を含む尿路再建術、または機能再建術

    主な対象疾患名

    • 悪性腫瘍に対する手術および集学的治療
    • ロボット支援腹腔鏡下手術
    • 密封小線源による前立腺がんの内照射療法

    他多数の疾患

    診療科詳細

  • 婦人科

    キーワード

    • 婦人科がん
    • 子宮頸がん
    • 子宮体がん
    • 卵巣がん
    • 外陰がん
    • 子宮筋腫
    • 子宮内膜症
    • 卵巣嚢腫
    • 骨盤臓器脱
    • ロボット手術
    • 遺伝性腫瘍
    • HBOC
    • 生殖医療
    • PGT-A
    • がん生殖

    特徴・特色

    婦人科悪性腫瘍治療については、患者さんの思いや価値観を重視し、エビデンスに基づいた標準治療を行っています。低侵襲手術(内鏡視下手術、ロボット支援手術等)を積極的に行い、日々進歩している薬物治療やがん遺伝子検査を取り入れ、個人個人に最適ながん診療を提供しています。また当院はがん診療連携拠点病院であり、関連する診療科と協力連携し集学的・先進的医療に対応できる環境であり、在籍する婦人科腫瘍専門医、内視鏡技術認定医を中心に、迅速できめ細やかな診療を行っています。

    高度生殖医療については、根拠(エビデンス)に基づいた安全な医療を行います。 生殖医療専門医2名が在籍し、高度な専門性を活かして患者さんの状態に応じた個別化された不妊治療を提供します。最適な胚培養環境を提供するための培養器(タイムラプス)を導入し、PGT-A(着床前胚染色体検査)を実施するなど、先進性の高い不妊治療をめざします。婦人科と連携し、必要があれば子宮鏡や腹腔鏡手術を受けることが可能であり、なるべくワンストップで短期間で結果が出る不妊治療をめざします。生殖医療センターには不妊認定看護師も在籍し、治療に際して精神的なサポートも行います。

    生殖医療センター

    診療科詳細

  • 眼科

    キーワード

    • ボトックス治療

    特徴・特色

    • 外来診療は基本的に予約制です。
    • 午前中は通常の外来、午後は予定検査、処置等となっています。火曜日の午後は手術です。
    • 常勤一人体制ですが、中村 さち子先生に火曜日午前の外来をお手伝いいただき、引き続き午後の手術での助手もお勤めいただいています。
      また、水曜日は信州大学講師の黒川 徹先生に主に外来の応援をお願いしています。
      視能訓練士は、通常二人体制となっています。
    • 眼瞼痙攣の診断を行っています。

    当科の得意とするところ

    • 白内障
    • 眼瞼痙攣

    主な対象疾患名

      • ボツリヌス治療〔眼瞼痙攣(がんけんけいれん)のみ〕午後 予約制
        ※適応:両眼性の瞬目過多とともに開瞼困難の方
      • 白内障手術

    他多数の疾患

    診療科詳細

  • 耳鼻いんこう科

    キーワード

    • 日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設
    • 難聴
    • 副鼻腔炎

    特徴・特色

    外来患者数は一日40名ほどで、入院患者は1日平均10名ほどです。
    手術件数は、年間120件ほどで、そのうち全身麻酔は100件ほどです。
    全身麻酔による手術は、内視鏡下鼻副鼻腔手術、喉頭微細手術が多くなっています。

    当科の得意とするところ

    内視鏡下鼻副鼻腔手術

    主な対象疾患名

    • 外来(耳鼻咽喉科一般ほか)、日帰り手術、入院手術 等に対応
    • 頭頸部悪性腫瘍

    診療科詳細

  • 頭頸部外科

    キーワード

    • 頭頸部がん
    • 耳鼻咽喉科
    • 甲状腺外科

    特徴・特色

    • 日常の診療は耳鼻いんこう科と共同で行っています。
    • 電子スコープ・超音波所見は電子カルテに記録でき、わかりやすい説明をしながら診療を進めていきます。複雑な機能を有する部位の診療ですので、患者さんに十分理解して頂けるように配慮します。
    • 医学の進歩にあわせて最新の診断・治療を提供できるように心がけています。
    • 唾液腺疾患・甲状腺疾患・頸部疾患についても十分な診療を提供します。
    • 音声・嚥下障害、特に反回神経麻痺に対する外科治療や嚥下障害に対する外科治療にも対応します。
    • 再建外科・化学療法・緩和医療についても当科で対応できますが、必要に応じて関係各科とも連携します。
    • さまざまな頭頸部の後遺障害に対する対応についても相談できます。

    当科の得意とするところ

    頭頸部がん全般にわたって、診断から治療まで、最初から最後までしっかりと最先端の医療をお届けします。関係各科・院外の関連諸施設とも連携を重視していきます。

    主な対象疾患名

    • 鼻副鼻腔がん
    • 口腔がん(舌がん・歯肉がんなど)
    • 上咽頭がん
    • 中咽頭がん
    • 下咽頭がん
    • 喉頭がん
    • 甲状腺がん
    • 頸部腫瘍
    • 顔面腫瘍
    • 口腔内腫瘍
    • 副咽頭間隙腫瘍
    • 甲状腺腫瘍
    • 腺腫様甲状腺腫
    • 原発性副甲状腺機能亢進症
    • 反回神経麻痺
    • アレルギー性鼻炎

    他多数の疾患

    診療科詳細

  • 放射線診断科

    キーワード

    • CT・MRI・核医学診断
    • 肝がんTACE
    • 血管塞栓術
    • BRTO
    • 門脈ステント留置
    • 副腎静脈サンプリング
    • 経皮的穿刺・ドレナージ
    • リンパ管造影

    特徴・特色

    当科では、X線CT・MRI・核医学検査に対して、臨床情報と合わせて診断報告書を作成し、依頼元の診療に寄与するよう心がけています。病診連携室を通じた院外からの予約検査にも迅速に対応しています。

    IVR手技は、血管造影を応用した血管系IVRとして、肝動脈化学塞栓療法(TACE)や、外傷・術後などの急性出血に対する経皮的止血術等の胸腹部や頭頸部の動脈系治療手技や、BRTO・PTOや経皮経肝門脈塞栓術、門脈ステント留置などの門脈系の手技も施行しています。肝がんのTACEは特に超選択的治療を原則とし、肝機能の温存と高い治療効果の両立を目指しています。原発性アルドステロン症に対する副腎静脈サンプリング(AVS)も県内有数の成功率を維持しています。

    非血管系のIVRは、経皮的胆道系ドレナージやステント留置、膿瘍ドレナージや経皮的生検など、様々な専門的手技を施行し、県内では数少ない術後リンパ漏や乳糜胸に対するリンパ管造影や塞栓も施行しています。

    診療科詳細

  • 放射線治療科

    キーワード

    • 前立腺がん
    • 小線源治療
    • 強度変調放射線治療(IMRT)
    • 画像誘導小線源治療(IGBT)

    特徴・特色

    症例に応じて強度変調放射線治療(IMRT)や体幹部定位放射線治療といった高精度放射線治療を行うことができます。また、前立腺癌に対する治療として、低・中間リスク群に対するI-125線源を前立腺内に刺入する低線量率小線源治療、高リスクに対する、高線量率小線源治療を行うことができる点が当院の大きな特徴です。
    子宮頸がんの腔内治療では、従来のA点線量処方ではなく、CT撮影を施行し各臓器の線量分布を作成した上で治療を行う、画像誘導小線源治療を採り入れています。また、組織内照射を併用したハイブリッドラルスも行っています。
    バセドウ病に対するアイソトープ治療や去勢抵抗性前立腺がんの骨転移に対する塩化ラジウムの内用療法も行っています。

    主な対象疾患名

    • 前立腺がん
    • 子宮頸がん
    • 乳がん
    • 食道がん
    • 肺がん
    • 頭頸部腫瘍
    • 原発性脳腫瘍
    • その他各臓器からの悪性腫瘍
    • 転移性腫瘍
    • 甲状腺眼症

    他多数の疾患

    診療科詳細

  • 麻酔科

    キーワード

    • 日本麻酔科学会認定病院
    • 周術期管理チーム
    • 術後疼痛管理

    特徴・特色

    • 年間3000件弱の 全身麻酔を担当しています。さほど病床数が多くない中規模病院としては、全身麻酔下に行われる手術が非常に多いという特徴を有しています。安全で質の高い麻酔管理を提供できるように努めています。
    • 開胸術、開腹術などの術後急性期の疼痛管理(Acute Pain Service)を麻酔科で担当しています。専用の機械式ポンプ(PCAポンプ)を用いた硬膜外PCA(Patient-Controlled Analgesia)法を主に用いており、「痛みの少ない術後」を提供しています。多職種による周術期管理チームを立ち上げ、病棟回診も行っています。
    • 新しい鎮痛法として注目されているエコーガイド下末梢神経ブロック法も導入しています。年間1200名程度の方に適用することにより、術後鎮痛の改善に役立てています。
    • ペインクリニックに関しては、人員不足のため外来を開設しておりません。院内紹介という形でのみ診療を行っています。

    診療科詳細

  • 歯科・歯科口腔外科

    キーワード

    • 歯科医師臨床研修施設
    • 日本口腔外科学会 認定研修施設
    • 日本口腔ケア学会 認定口腔ケアセンター

    特徴・特色

    当科は長野・北信医療圏の口腔がん治療ならびに口腔顎顔面の救急治療を診療の中心に据えています。
    外来診療では口腔外科診療全般を、地域の医療機関と連携しながら行い、また口腔ケアセンターとして、院内外の患者さんの口腔ケアに関わっています。また歯科医師臨床研修施設として卒後研修医の受け入れ体制を整え、日本口腔外科学会認定准研修施設として口腔外科医の育成に力を入れています。

    診療科詳細

  • 救急科

    キーワード

    • 救急センター
    • 救急ワークステーション
    • 院内救急救命士
    • DMAT
    • 集中治療
    • JATEC
    • ICLS

    特徴・特色

    救急センターは、平日日中は信州大学からの協力も得て救急科専門医を中心とした救急科専従医師に加えて救急科研修中の研修医が対応しています。夜間・休日は院内外各科医師の協力を得て24時間365日、救急対応ができるような体制を維持し地域の救急医療に貢献しています。
    また、長野市消防局の救急ワークステーションが運用されており、日は限定されますが救急車と救急隊員が常駐して活動を行い、救急医療の質向上に努めています。

    2024年2月、当院では初の院内救急救命士が採用となり働き始めています。
    また、地域災害拠点病院に指定されDMATを配備して災害時に備えています。
    救急科は限られたスタッフで運営しており、必要に応じて多発外傷の全身管理、心停止蘇生後集中治療管理なども担当しています。

    コロナ禍を経て増加している救急搬送患者へ円滑に対応するための体制整備を進めています。また、救急外来は研修医教育の場でもあり、標準診療を行えるようにJATEC、ICLSなどのコースに準じた診療を心がけています。

    診療科詳細

  • 病理診断科

    特徴・特色

    当科の主な業務としては、「生検組織診断」「手術材料組織診断」「術中迅速診断」「細胞診断」といった『病理診断』や『病理解剖』があります。病理診断の結果は臨床医に報告され、治療方針の決定や治療の評価に重要な役割を担っています。術中迅速診断は、術式決定において時に必須のものであり、より質の高い医療を行うために活用されています。また、病理解剖では、解剖を通じて医学的に詳細な検討を行うことで死因や病態を解明したり生前行われた治療の効果などの評価を行っています。さらに、近年行われるようになってきたがんゲノム医療にも携わっています。
    上記以外にも各種カンファランス、臨床研修医への指導、学会発表や論文発表の協力等を行い、病院のレベルアップや診療水準の向上に寄与しています。

    診療科詳細