『医療の質指標の公開』Webページを公開いたしました。
医療安全や感染対策などの視点から選出された指標を掲載します。
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) | 1,445 |
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分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) | 1,214 |
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 | 84.01% |
肺血栓塞栓症とは肺の血管に血の塊(血栓)が詰まり、時に命に関わることもある疾患です。別名「エコノミークラス症候群」とも言われます。
この病気は手術後にも起きる場合があり、当指標ではリスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者に対する予防対策の実施率を表しています。
医療安全管理室を中心に予防対策の徹底に取り組んでいきます。
血液培養オーダー日数(分母) | 2,203 |
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血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子) | 1,960 |
血液培養2セット実施率 | 88.97% |
血液培養は血流感染(菌血症や敗血症)を診断する目的で実施されます。
血液培養を複数セット採取することは、血流感染の診断精度を高めることにつながります。
当院の血液培養検査2セット実施率は90%近くであり、さらなる上昇をめざしております。
広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) | 811 |
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分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) | 717 |
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率 | 88.41% |
血液培養は血流感染(菌血症や敗血症)を診断する目的で実施されます。
血液培養を複数セット採取することは、血流感染の診断精度を高めることにつながります。
当院の血液培養検査2セット実施率は90%近くであり、さらなる上昇をめざしております。
日本病院会では、平成23年度より厚生労働省事業を引き継ぎ、医療の質を向上させるプロジェクトとして「QIプロジェクト」を行っており、当院でも平成24年度から本プロジェクトに参画しております。
医療の質を測るものさしとして、さまざまな機能を数値化し、時系列的に比較したり、指標によっては他病院と比較して改善につなげることを目的としています。
QIプロジェクトの詳細は、こちらからご覧ください。
受けた治療の結果、病院の診療に対する患者さんの満足度を知ることは、医療の質を測るうえで重要な評価指標です。
分子 : この病院での診療に満足していると回答した数 やや満足していると回答した数 どちらともいえないと回答した数 やや不満と回答した数 不満と回答した数
分母 : 患者満足度調査に回答した数
病院ごとに役割や体制などが異なることや入院される方の疾患や重症度が異なるため、この指標から直接医療の質を評価することは適切ではありませんが、自院の季節的な変動や経年的な動向を見ることができます。
分子 : 死亡退院患者数
分母 : 退院患者数
入院中の患者さんが転んだり、ベッドから落ちることは少なくありません。
原因はさまざまですが、それらの事例を分析することで発生の危険性を減らす取り組みが予防につながります。
分子 : 医療安全管理室に報告された件数
分母 : 延べ入院患者数
褥瘡(床ずれ)は、看護ケアの質を評価するための重要な指標の一つです。
褥瘡ができると患者さんの生活の質を低下させ、感染症の危険性を高め、入院期間の長期化にもつながり、患者さんの経済的負担も増大します。
当院では、専門の看護師が褥瘡や感染の対策にあたっています。
分子 : 院内で新たに、真皮よりも深い損傷の褥瘡が発生した患者の入院日数
分母 : 延べ入院患者数
紹介率や逆紹介率の数値は、かかりつけ医をはじめとする地域の医療機関との連携の指標であり、これらの指標が高い医療機関は、病状に応じた医療の提供に貢献していると考えられます。
分子 : 紹介初診患者数
分母 : 初診患者数-(休日・夜間以外の初診救急車搬送患者数+休日・夜間の初診救急患者数)
分子 : 逆紹介初診患者数
分母 : 初診患者数-(休日・夜間以外の初診救急車搬送患者数+休日・夜間の初診救急患者数)
手術執刀開始前の1時間以内に適切な抗菌薬を投与することで、手術部位感染を予防できる可能性が高くなります。感染が予防できれば、入院期間の延長や医療費の増大を抑えることができます。
分子 : 手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数
分母 : 特定術式の手術件数
抗菌薬の予防投与は24時間を超えて投与しても効果には差がなく、長期間の投与はむしろ抗菌薬耐性菌の検出やそれらの耐性菌による術後感染のリスクが上昇する恐れもあります。
分子 : 術後24時間以内に予防的抗菌薬投与が停止された手術件数
分母 : 特定術式の手術件数
手術執刀開始の1時間以内に、適切な抗菌薬を静注することで、手術部位感染 を予防し、入院期間の延長や医療費の増大を抑えることができると考えられています。
分子 : 術式ごとに適切な予防的抗菌薬が選択された手術件数
分母 : 特定術式の手術件数
入院されている尿道留置カテーテルを使用した患者さんのうち、カテーテル関連症候性尿路感染症に罹患した割合を示しています。
分子 : 分母のうちカテーテル関連症候性尿路感染症の定義に合致した延べ回数
分母 : 入院患者における尿道留置カテーテル挿入延べ日数
糖尿病患者の血糖コントロール状態を示す検査としてHbA1cがあります。
この値が6.5%以下であればコントロールは「良好」とされ、7.0%未満であれば「可」とされています。
ここでは過去1年間に90日以上薬物療法を行った外来患者を対象としています。
分子 : HbA1cの最終検査値が7.0%未満の患者数
分母 : 過去1年間に糖尿病治療薬を外来で合計90日分以上、処方された患者数
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