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泌尿器科

当科の特徴および診療内容

泌尿器科は病院開設1年後の1996年6月に診療を開始しました。

診療内容

得意とする分野

  1. 悪性腫瘍に対する手術および集学的治療
  2. 腹腔鏡下手術
  3. 前立腺がんの小線源治療
もちろんこれ以外の良性疾患などについても診療治療を行っています。

機器調整のため、尿路結石に対する体外衝撃波結石破砕装置での治療を中止しております。(平成28年4月15日現在)
なお、砕石困難な下部尿管結石については3泊4日で尿管鏡での内視鏡手術を行っています。

前立腺がんの治療について

当院では2013年4月より前立腺がんのロボット支援手術(※1)を開始し、2015年6月に200例を超え、県下一の治療実績となっています。
現在は週3例のロボット支援手術を行っています。

同時期に、高リスクの前立腺がんを対象とした、ラルス装置を用いた、前立腺がんに対するHDR(遠隔操作による高線量率小線源治療)(※2)も開始しました。

低リスクや中間リスクの限局したがんについては、密封小線源治療(※3)を行っており、1,000例を超える治療経験があり、全国でも5本の指に入る症例数です。
現在は週2例の治療を行っています。

IMRT(強度変調放射線治療)(※4)も行っており、ロボット支援手術とラルス装置の導入により、保険診療で行える、ほぼ全ての前立腺がんの治療が当院単独で可能となり、質の高い医療が提供できるようになりました。

前立腺がんの治療は、早期であればどの治療法においてもほとんど治療成績に差はなく、それぞれにメリット・デメリットがあります。
患者さんご自身が治療法を選択することができますが、がんの状態やお体の状況にあわせた最善の治療方法を相談の上、提供しています。

各治療法について 治療の詳細につきましては、下記のリンクよりご覧ください。
手術支援システム ダ・ヴィンチ (※1) 遠隔操作密封小線源治療 ラルス (※2) 永久挿入密封小線源療法 (※3) IMRT(強度変調放射線治療) (※4)

当院の前立腺がんの治療、放射線治療については、こちらをご覧ください。

手術実績

泌尿器科で最も高度な技術と管理を要求される手術は膀胱腫瘍に対する膀胱全摘除術と前立腺がんに対する前立腺全摘除術です。

当院での年間手術件数は、別ページの 臨床統計 のごとくですが、メジャーな手術の件数は長野県内の泌尿器科では最多であり、全国的にみても上位にランキングされています。

膀胱全摘除術や前立腺全摘除術の手術後の入院期間はそれぞれ、約16日と9日であり、日本の医療期間での平均的な入院期間より短くなっています。
これは手術合併症が少ないことによるものであり、これら2つのメジャーな手術による手術死亡(手術後1ヶ月以内の手術に起因する死亡)は開設以来ゼロです。

高齢患者が多い現状では特筆すべきことですが、これはスタッフ一同の並々ならぬ努力の結果であります。
ちなみに膀胱全摘除術の術後合併症による死亡率は世界の超一流施設で約3%という数字が発表されています。

当院で実績をあげている手術の解説

膀胱全摘除術後の小腸を用いた尿路再建(回腸新膀胱)

膀胱を摘出した後に小腸を用いて新たに膀胱(新膀胱)を作成して術前と同様に尿道からの自排尿を可能とする術式です。

患者さんにとっては大いに恩恵のある方法と思われます。
当院では開設以来80例以上の患者さんにこの手術を行いました。
こういう尿路再建手術があるのを知らない患者さんが多いのは残念なことです。


腹腔鏡や後腹膜鏡を用いた副腎摘除術や腎摘除術、腎尿管全摘除術、腎盂形成術

副腎、腎臓や腎盂尿管の腫瘍に対して大きな傷をつけずに内視鏡を用いて副腎、腎臓や腎尿管を摘出するものであり、患者さんにとっては侵襲が少なく術後の痛みも軽度なため大いに恩恵があります。
また、腎盂尿管移行部狭窄に対する腎盂形成術も腹腔鏡下にて行っています。

開設以来、300例以上の腹腔鏡手術を行ってきました。
現在3名の技術認定医を中心に、安全を最優先した腹腔鏡治療を提供しています。
これらは新しい手術術式であり高度な技術が要求されるため、現状では少数の施設で行われているのみですが、術後の疼痛が軽微なことや回復が早いことなどから、条件の合う症例では当科では第1選択の治療法として実施しています。

40mm以下の比較的小さな腎腫瘍(腎がん)については、可能であれば、腹腔鏡下に部分切除を行い、腎機能の温存に努めています。
腎腫瘍(腎がん)の部分切除手術や、副腎腫瘍に対する腹腔鏡手術では、3〜4箇所の傷(5mm、5mm、10mm、20-30mm)をつけるだけで手術が終了し早期退院が可能です。
腫瘍と腎臓を一緒に摘出する手術では、摘出するものの大きさに応じて傷が大きくなりますが(5cm-7cm)、従来の手術(10-15cm)に比べ傷は小さく痛みも少ないため早期退院も可能です。
従来の方法とは比較にならないほどの差があり、痛みがほとんど気にならないくらいで済み、日常生活にも早く戻れます。

 手術支援ロボットによる腎臓がん手術(部分切除術)についてはこちらからご覧ください
保険診療での手術支援ロボットを用いた腎臓がん手術を開始しました


診療全般に共通の特筆すべき特徴としては、できるだけ外来通院での診断治療を行い、入院が必要な場合は必要最短の入院期間ですませるという点です。

前立腺針生検など、他の医療機関では入院で行っているかなりの数の検査治療を当院では外来通院で実施しています。

当院が参加している臨床研究について

泌尿器科では、NPO法人J-Cap研究会に協力して前立腺がんの初回治療調査を行います。
研究の目的や詳細については、J-Cap研究会ホームページよりご覧ください。
J-Cap Study 患者様への説明文:初回治療調査(外部リンク)

2011年8月に当院の倫理委員会での審査を終了しました。
調査の対象は、前立腺がんに対して当院で2010年1月1日から同年12月31日の間に治療を開始した患者さんで、個人が特定される情報の提供はありません。

・具体的な調査項目
生年月、家族歴、既往歴、J-CAPRAスコア、PSA値、グリソンスコア、臨床病期、初回治療内容、直近の患者さんの状態

個人情報保護方針にそって匿名化した情報をJ-Cap研究会に提供します。
ご理解、ご協力をお願いいたします。


J-CaP(Japan study group of ProstateCancer)研究会について
J-CaP研究会は、内分泌療法戦略(ガイドライン)の確立と世界への情報の発信を目指し、内分泌療法に焦点を当てた前立腺がん治療の実態調査を行うことを目的とした自主研究の場です。

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診療スタッフ

加藤 晴朗 (かとう はるあき)

昭和60年卒

役 職 泌尿器科部長
資 格 日本泌尿器科学会指導医・専門医、救急外傷医療部会副部長
ロボット支援腹腔鏡下手術コンソールサージャン
腹腔鏡下小切開手術施設基準医
専門分野 悪性腫瘍手術、尿道・尿路再建術

飯島 和芳 (いいじま かずよし)

平成11年卒

役 職 泌尿器科副部長
資 格 日本泌尿器科学会指導医・専門医
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定制度認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
日本泌尿器科学会/日本泌尿器内視鏡学会泌尿器ロボット支援手術プロクター(手術指導医)
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
インフェクションコントロールドクター
専門分野 悪性腫瘍、腹腔鏡手術

小口 智彦 (おぐち ともひこ)

平成15年卒

役 職 泌尿器科副部長
資 格 日本泌尿器科学会指導医・専門医
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定制度認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
日本泌尿器科学会/日本泌尿器内視鏡学会泌尿器ロボット支援手術プロクター(手術指導医)
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本排尿機能学会認定医
日本化学療法学会抗菌化学療法認定医
専門分野 泌尿器科一般、神経因性膀胱

山本 哲平 (やまもと てっぺい)

平成17年卒

役 職 泌尿器科科長
資 格 日本泌尿器科学会指導医・専門医
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定制度認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
専門分野 泌尿器科一般

羽場 知己 (はば ともみ)

平成18年卒

役 職 泌尿器科医長
資 格 日本泌尿器科学会指導医・専門医
専門分野 泌尿器科一般

下島 雄治 (しもじま ゆうじ)

平成20年卒

役 職 泌尿器科医長
資 格 日本泌尿器科学会専門医
専門分野 泌尿器科一般

塩ア 政史 (しおざき まさし)

平成26年卒

役 職 泌尿器科医師
専門分野 泌尿器科一般

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外来診療日

平成29年7月3日更新

○:初再診 ◆:紹介のみ

医師名 備考
加藤 晴朗      
飯島 和芳        
小口 智彦        
山本 哲平        
羽場 知己       木曜日は第1・3・5週、金曜日は第2・4週
下島 雄治        
塩ア 政史       木曜日は第2・4週、金曜日は第1・3・5週

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治療実績

主な対象疾患

悪性腫瘍に対する手術および集学的治療
腹腔鏡下手術
密封小線源による前立腺がんの内照射療法