下垂体、甲状腺、副甲状腺、膵臓、副腎、卵巣、精巣など内分泌臓器からホルモンの分泌異常や、作用異常を扱う診療科です。 甲状腺や下垂体、膵臓などの内分泌臓器からのホルモンの分泌や作用に異常がある内分泌疾患は、注意深く検査をし、症状や所見により診断。手術相応と判断された場合は各外科とも連携して対処しています。生活習慣の改善が基本である糖尿病は、糖尿病療養指導士が支える体制を整え、患者さんに寄り添った食事・運動・薬物療法を地域と連携して展開しています。
下垂体、甲状腺、副甲状腺、膵臓、副腎、卵巣、精巣など内分泌臓器からホルモンの分泌異常や、作用異常を扱う診療科です。 内分泌疾患では、診断から治療方針を決めて、治療にあたっています。 糖尿病は誰もが、かかりうるありふれた病気です。糖尿病の教育入院から、手術が必要な場合には手術の前後の血糖の管理をしています。かかりつけ医との地域医療連携にも積極的に取り組んでいます。
当院では、2009年9月より、バセドウ病の患者さんへのアイソトープ療法を開始いたしました。治療方法の内容等につきましては、「患者さん用パンフレット」をご覧ください。
患者さん用パンフレット(PDF形式:628KB)
当療法を希望される方は、まずは現在治療中の先生にご相談ください。ご紹介いただける場合は予約いただいたうえ、受診いただくようにお願いいたします(予約できる曜日と時間が限られています)。受診方法等につきましては、以下の通りです。
内分泌疾患は疑うことから始めないといけません。多彩な症状や所見から、まず疑い、ホルモン検査をしていきます。次にホルモン値が異常であれば、どうして異常値になっているのかを調べていきます。画像検査をして腫瘍などが見つかれば、その腫瘍が本当にホルモンを産生しているかなどをさらに検査していきます。ホルモンを産生している腫瘍は基本的には手術をお勧めしています。しかし、高齢者であったり、手術をする方が危険であると考えれば、薬で治療する方法などを提案しています。
糖尿病は生活習慣を改善するのが基本です。すなわち食事療法と運動療法です。しかし、言うのは簡単ですが、実際にやってみるととても難しいことです。このような時に皆さんの強い味方が糖尿病療養指導士です。長野市民病院では大勢の資格を持った職員が皆さんに励ましたり、ほめたりして、共感を持ちながら寄り添って、食事療法と運動療法をすすめています。薬物療法もとても大切です。食事療法と運動療法も大切なのですが、薬物療法の代わりになるものではありません。薬の飲み忘れのない様に、またインスリンやGLP-1などの注射薬の打ち忘れのない様に、糖尿病療養指導士のスタッフが見守っていきます。
糖尿病が落ち着いた患者さんには地域の診療所の医師に紹介させてもらいながら、地域で糖尿病患者を支えていく体制を作っていきます。
地域医療連携室 | TEL:026-295-1611 (直通) FAX:0120-115-295 (直通・フリーダイヤル) |
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2008年卒
役職 | 糖尿病・内分泌内科部長 |
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資格 | 日本内科学会 認定内科医 |
専門分野 | 循環器 |
1982年卒
役職 | 糖尿病・内分泌内科顧問 |
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資格 | 日本内科学会 内科指導医・総合内科専門医・認定内科医 |
専門分野 | 糖尿病、内分泌・代謝疾患 |
2014年卒
役職 | 糖尿病・内分泌内科副部長 |
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資格 | 日本内科学会 認定内科医 |
専門分野 | 糖尿病、内分泌・代謝疾患 |
2015年卒
役職 | 糖尿病・内分泌内科医長 |
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資格 | 日本内科学会 認定内科医 |
専門分野 | 糖尿病、内分泌・代謝疾患 |
2017年卒
役職 | 糖尿病・内分泌内科医長 |
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専門分野 | 糖尿病、内分泌・代謝疾患 |
2024/04/01 更新
月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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☆佐野 麻美 ○越 智通 |
○宮本 晃男 | 越 智通 | 宮本 晃男 ○佐野 麻美 |
☆西井 裕 |
○:初診担当 / ◎:完全予約制 / ◆:紹介のみ / ▲:紹介、救急のみ / ▼11時診療開始
☆:午後のみ / ★第3週のみ / △:第2木曜日休診 / ◇:午前のみ
内分泌疾患、糖尿病を中心の診療を行っています。
特に内分泌疾患には力を入れています。2次性高血圧症、2次性糖尿病の診断と治療を各科と連携して、積極的に行っています。原発性アルドステロン症は本態性高血圧症の5から10%を占めるといわれており、けっして珍しい病気ではないと言われてきています。腹部CT検査をすると、副腎に腫瘍(副腎偶発腫瘍) が見つかることがよくあります。副腎偶発性腫瘍の約50%は機能を持っていない良性腫瘍で、手術をする必要は無いといわれています。25%にはホルモンを分泌している腫瘍や5%には悪性腫瘍があり、注意深い検査が必要です。
褐色細胞腫やパラガングリオーマは比較的まれな病気です。しかし、悪性例が約10%あり、遺伝性例が約20%あるといわれます。
当院では原発性アルドステロン症やクッシング症候群やサブクリニカルクッシング症候群や褐色細胞腫や副腎偶発腫瘍のホルモン検査や画像検査を施行しています。また、放射線診断科と連携して副腎静脈サンプリングを行って精密検査を施行し診断をしています。手術適応があると判断された腫瘍は、泌尿器科と連携して腹腔鏡下手術をしてもらっています。このように当院では診断から治療まで行える体制を整えています。
甲状腺では甲状腺腫瘍についてはエコー下細胞穿刺して、良悪性の検査を行っています。甲状腺がんの大部分は手術すれば治癒が見込める予後良好な疾患ですが、一部には転移してくる悪性度の高いものもあります。機能亢進症、中毒症、低下症のホルモン検査や甲状腺シンチ、エコー検査を行い診断し治療にあたっています。
バセドウ病は普通は薬でよくなるケースがほとんどですが、時に心不全を起こしてきたり目が突出してきたりし、クリーゼになり特殊な治療が必要なこともあります。また、原発性副甲状腺機能亢進症やカルシウム、リン代謝異常について、ホルモン検査や画像検査して診断しています。手術適応と考えられた場合は頭頸部外科と連携して治療にあたっています。
下垂体疾患もホルモン検査、画像検査を積極的に行って診断しています。クッシング病では異所性ACTH産生腫瘍か下垂体腫瘍かを鑑別する必要もあり、精密検査として海綿静脈洞サンプリングを脳神経外科と連携し検査しています。診断がついた患者さんについては、脳神経外科との連携のもと手術療法や、放射線療法、薬物療法を行っています。
内分泌腫瘍は稀な病気です。機能性腫瘍としてはインスリノーマやガストリノーマがあり、症状が出現して見つかります。また、ホルモン非産生はたまたまCTなどの検査で見つかります。インスリノーマについては、絶食試験などの検査を行っています。画像検査で膵内分泌腫瘍シンチを施行していきます。また放射線診断科と連携して、カルシウム動注試験をしています。診断が確定した場合には肝臓・胆のう・膵臓外科と連携して治療に当たっていきます。
骨折を繰り返す、または骨塩量が低い時に、内分泌性骨粗鬆症や骨軟化症が隠れていることがあります。その様な患者さんのホルモン検査を積極的に行っています。
糖尿病では教育入院を積極的に行っています。看護師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師、糖尿病療養指導士と協力して、食事療法、運動療法、薬物療法の指導をしています。また、糖尿病教室も他科の医師や医療スタッフの協力の下で定期的に開いています。
合併症がでてしまった患者さんについては、眼科医、腎臓内科医、循環器内科医、脳神経外科医と連携して加療しています。逆に、落ち着いている患者さんについては積極的に逆紹介させていただいています。長野市民病院では近隣の糖尿病専門医や開業されている専門医、眼科医との連携も良好です。院内、地域で密接に連携をとって、地域連携パスなども利用して、糖尿病患者を支える体制を整えてきています。
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