体表の先天異常や外傷・腫瘍などによって生じた変形や機能障害を、なるべく正常に近い状態へと修復するのを目的とした外科学の一分野です。キズあともなるべく目立たなくなるよう、細かく丁寧な縫合に留意して正常に近い状態へ修復していきます。また、乳がんで失った乳房を手術で作り直す、乳房再建手術にも積極的に取り組んでいます。
形成外科部長 滝 建志
体表の先天異常や外傷・腫瘍などによって生じた変形や機能障害を、なるべく正常に近い状態へと修復するのを目的とした外科学の一分野です。
なるべくキズあとが目立たないよう、細かく丁寧な縫合が形成外科の基本です。ケガの処置や、皮膚・皮下のできものを切り取る際には、常にこれを心掛けています。また、段差や幅が大きくて目立つキズあとや引きつれてしまったキズあとを、手術で修正することもあります。ケロイドに対しては、ステロイドの局所注射や放射線治療も併用します。
生まれつきの耳の変形には、乳児期であれば矯正で改善するものもありますが、無効な場合には手術で形を直します。
瞼が挙がりづらい眼瞼下垂症には生まれつきのもの(先天性)と、加齢やコンタクト・レンズによって生じる後天性のものがあります。先天性では弱視の心配があり、後天性では視界が狭まり物が見づらい・疲れるといった症状や、頭痛・肩凝りのひとつの原因ともなります。そうした場合には、それぞれ手術の対象となります。
悪性腫瘍切除後の再建手術も、当科の重要な分野のひとつです。特に乳房再建は、乳腺外科との協力のもと、一次再建(乳がん切除後同時再建)を多く手がけています。また、乳がん切除後変形に対する二次再建(異時再建)も可能です。
シミやアザにはレーザー治療が有効なものがあり、当科では用途に応じて二種類のレーザー機器を使い分けています。
青・茶・黒色の病変をターゲットとするレーザーです。シミ(老人性色素斑)や青・茶色のアザ(太田母斑、異所性蒙古斑、扁平母斑など)、Tattoo(アートメイク、外傷性刺青を含む)の色を薄くするのに効果があります。
小さなイボやホクロなどを削って除去するレーザーです。手術に比べてキズあとになりにくいのが利点です。
1990年卒
役職 | 形成外科部長 |
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資格 | 日本形成外科学会 形成外科専門医・領域指導医・皮膚腫瘍外科分野指導医・小児形成外科分野指導医 |
専門分野 | 形成外科全般 |
2015年卒
役職 | 形成外科医長 |
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資格 | 日本形成外科学会 形成外科専門医 |
専門分野 | 形成外科 |
2024/04/01 更新
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○長屋 裕之 滝 建志 |
○滝 建志 長屋 裕之 |
○長屋 裕之 滝 建志 |
○滝 建志 長屋 裕之 |
○長屋 裕之 滝 建志 |
○:初診担当 / ◎:完全予約制 / ◆:紹介のみ / ▲:紹介、救急のみ / ▼11時診療開始
☆:午後のみ / ★第3週のみ / △:第2木曜日休診 / ◇:午前のみ
後天性(腱膜性)眼瞼下垂症は、上眼瞼挙筋腱膜の瞼板付着部が緩んでしまうことにより生じます。多くは加齢によりますが、コンタクトレンズ(特にハード)を長期装用している場合や、開瞼器を用いた眼科手術の後に生じることもあります。眼瞼余剰皮膚の切除と腱膜固定の手術を行うと、楽に開瞼できるようになります。眼瞼下垂は頭痛・肩凝りのひとつの要因でもあり、手術によってこれらの症状が改善される場合があります。
乳がん切除後の乳房再建は、乳腺外科との綿密な連携のもとに行っており、腹直筋皮弁を用いた一次一期再建(乳房切除と同時に再建)を主に手がけています。一回の手術で再建まで全てを終えることができ、患者自身が乳房の喪失感を味わうことがないのが最大の利点です。挙児希望のある方では広背筋皮弁を用いて再建します。また、以前に乳房切除を受けた方に対する二次再建や、乳房インプラントを用いた二期再建も可能です。
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