外傷は厚生労働省の統計によると1才から24才までの死因第一位になっています。日本の将来を担う若い人たちの命が外傷により奪われていることは憂慮すべき事態だと考えられます。
日本救急医学会と日本外傷学会が日本外傷データバンクとして、外傷診療に関わるデータを全国規模で広く集積することで、各施設における外傷診療のデータを全国データと比較することにより各参加施設における診療の現状を明らかにし、診療の質向上に寄与することを目的とします。さらに、集積された全国データを分析することで、どの診療行為が予後を改善し得るか明らかにすること、診断精度の向上、予後予測指標の作成などの研究を実施することによって、本邦全体の外傷診療システム向上に寄与することを併せて目的としています。当院は、「外傷診療の質の向上」を目的として、この登録事業に参加し、外傷を負った患者さんの情報をデータベースに登録させていただいております。
本研究の対象となるのは、全国の救急医療施設を受診され、重症外傷(6段階の重症度スコアで3以上)を有する患者さまです。
個人を特定できる情報を除外した形で、年齢、性別、受傷日時、受傷原因、受傷現場および病院到着時のバイタルサインおよび処置、既往歴、検査所見、救命処置、輸血の有無、手術の有無、診断名、合併症、入退院情報(入院先、入院日数、退院先、死亡)診療に関する種々のデータを日本外傷データバンクのデータベースに登録します。登録はインターネットを用いた入力により行います。
2023年2月25日から2026年3月31日までの予定です。
個人が特定できる情報(氏名、住所、生年月日など)は除外した形でデータ収集を行います。データの紛失、改ざん、漏えいなどを防ぐために、データベースへのアクセスはIDとパスワードにより適切に管理しています。収集した匿名化データは学術的研究施設(海外を含む)に提供されますが、診療の質評価および研究目的以外には使用しません。研究成果は個人が特定できないような形で発表します。日本外傷データバンクはデータベース用のサーバー管理を、プライバシーマーク取得業者(バース・ビュー社)へ委託しています。受託業者は適切にデータベースおよびデータを管理する旨を契約書に記載し、データ取扱いについて適宜日本救急医学会と日本外傷データバンクが監督しています。
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせください。また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。なお、データバンクへ登録後でも、お申し出によりそれ以降の分析から個人データを除外することは可能ですが、お申し出時点より前の分析および発表済みの研究結果からの削除はできない場合がありますので、ご承知くださいますよう何とぞお願いいたします。
〈当院窓口〉
地方独立行政法人長野市民病院 医事課
住所 〒381-8551 長野市大字富竹1333番地1
電話 026-295-1199(内線3148)
〈研究責任者〉
佐賀大学医学部附属病院
住所 佐賀県佐賀市鍋島5-1-1
電話 0952-34-3160
研究責任者 阪本 雄一郎
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