臨床研究とは、人を対象にして行われる医学系研究のことです。
患者さんにご協力いただき、病気の原因を明らかにし、病気の予防や診断、治療方法を改善することで、将来同様の病気で悩む他の患者さんを救うことにつながります。
臨床試験(治験を含む)だけではなく、症例研究、調査研究も含まれます。
臨床研究は、国が定めた指針に基づき計画され、実施する医療機関や研究機関等の倫理審査委員会の審査を受けて、承認された後に実施されます。
当院で「臨床研究」を実施する際には、「ヘルシンキ宣言」や文部科学省・厚生労働省が定めた「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」等を遵守し、実施しています。
当院では、「長野市民病院 医倫理委員会設置要綱」に基づき、院内に医倫理委員会を設置し、原則として、毎月委員会を開催しています。
当院の医倫理審査委員会の「委員名簿」「規程・手順書」「会議の記録の概要」は、厚生労働省の「研究倫理審査委員会報告システム」からも閲覧できますので、ご参照ください。
当院の医倫理委員会の開催日は、受託研究(治験等)審査委員会 と同日になります。
今年度~来年度の開催日程は、以下をご覧ください。
医倫理委員会 | 原則として、毎月最終水曜日に開催 時間 16:00~16:45 |
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当院では、医療の発展と質の向上を目的として、臨床研究に取り組んでおります。
臨床研究を行う上で、“対象となる方に不利益が及ぶことがないか”、また、“人権が守られた内容となっているか”等について、当院医倫理委員会で審査を行っています。
こうした臨床研究の内、患者さんへの侵襲や治療方針への介入が無く、個人情報が特定されない診療データ、血液、尿などの検体を用いる学術研究では、国が定めた指針(人を対象とする医学系研究に関する倫理指針)に基づき、必ずしも対象となる患者さんに直接同意を得るとは限りません。その為、当院では研究に関する情報を公開し、患者さんが研究に参加することを、拒否できる機会を設けております。
研究のために、ご自身の診療データや検体が使用されることを望まない方は、以下の連絡先にお申し出ください。このような手法を「オプトアウト」といいます。
なお、研究への不参加を申し出られた場合でも、患者さんはなんら不利益を受けることはありません。
長野市民病院で、現在オプトアウトすることにより実施している研究は、以下のとおりです。
これら研究の結果は学会等で発表されることがありますが、個人を特定する情報は公開いたしません。
外部データベース事業とは、日本全国の手術や治療情報を登録し、集計・分析することで、医療の質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供することを目指すプロジェクトです。
当院では、学会等の団体が実施する以下のデータベース事業に参加しています。
データベースに登録する診療情報は、患者さん個人を容易に特定することはできないものですが、患者さんに関わる重要な情報ですので厳重に管理いたします。また、公表される結果は、集計・分析後の情報となりますので、患者さん個人が特定されることはありません。
ご自身のデータを登録されたくない場合は、登録を拒否していただくことができます。また、登録されたご自身のデータを閲覧することや、削除することもできますので、ご希望の場合はスタッフまたは臨床試験運営事務局へお知らせください。
なお、拒否されることで日常の診療等において患者さんが不利益を被ることは一切ありません。
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