長野市民病院は
がん治療の発展につながるがんゲノム医療を推進します
がん細胞の遺伝子(ゲノム)の異常を調べるパネル検査が保険診療で実施できるようになり、信州大学医学部附属病院の連携病院として当院でも2021年10月から可能になりました。
この検査は標準的ながん薬物療法が無効な場合に対象となり、患者さんの同意を得た上で実施されます。
その結果で新たな治療薬を選択できるのは現状では10%程度であり、さらに効果が望めるのは少数ですが、より有効な治療法に結びつく可能性があります。
また、全国で実施されたパネル検査の結果は国立がん研究センターの「がんゲノム情報管理センター」に集約・保管され、今後の新規がん治療薬の開発につながります。
検査の蓄積をすることでがん治療の発展にもつながるため、当院はがんゲノム医療を推進します。
上席副院長・がんセンター長 西村 秀紀