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永久挿入密封小線源療法

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当院では、前立腺がんの永久挿入密封小線源療法(密封小線源による前立腺がんの組織内照射療法:Brachytherapy)を2004年9月から実施しています。
2015年6月には1,000例目を治療しました。全国では5番目に多い症例数です。
現在、週3件の治療を行っています。


当院では下記の要領でこの治療を行います。治療をご希望の患者さんは受診先の泌尿器科の医師に適応があるかどうかご相談下さい。

また御担当の先生には添付書類をご参考にしていただければ幸いです。

前立腺がんに対する小線源治療をご希望の患者さんのご紹介について

なお、担当医不在の場合もございます。ご紹介の際に診察の予約をお取りしますので、必ず下記お問い合わせまでご連絡ください。

また、必要な資料をご持参いただければ基本的には1回の受診で治療の予約をすることが可能です。

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適応について

  • 臨床病期 T2 以下:前立腺にとどまっている
  • 転移が無い
  • 発見時の PSA 20ng/ml 以下
  • 骨盤内への放射線治療の既往が無い
  • 前立腺容積が 40ml 以下:ホルモン療法による縮小後でも可能
  • 前立腺肥大症の手術の既往が無い
  • 高度の排尿障害がないもの
  • 80才以下
  • 腰椎麻酔が可能

治療プロトコール

治療プロトコール

その後の維持療法はありません。

※前立腺が大きいと線源数が規定量を超えたり穿刺が困難になります。前立腺容積があまり大きい場合には3-4ヶ月間のホルモン療法を先行し、前立腺を小さくしてから治療を行う場合があります。

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治療成績と合併症について

当院での密封小線源治療の成績

2004年9月30日〜2013年3月31日に小線源治療を行った829例
平均年齢 : 66歳 (47-80歳)
平均観察期間 : 77か月

低リスク
LDR単独(705例)
中間リスク
LDR+外照射併用(124例)
PSA再発 67例
(9.5%)
11例
(8.9%)
PSA再発のうちの
臨床的再発
35例
(5.0%)
6例
(4.8%)

PSA再発:

治療後のPSA値がnadir+2以上となったもの

臨床的再発:

原則として、前立腺生検がんの残存あるいは画像診断転移が証明された場合


密封小線源治療の合併症

単独 外照射併用
一時的な排尿困難 ほぼ100% ほぼ100%
尿閉 1% 0%
直腸出血 1% 14%(近年は5%以下)
血尿・尿道出血 3% 6%
放射線性尿道炎 2% 3%
排尿時痛 3% 8%
過活動膀胱 3% 5%

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ご紹介時にご用意いただくもの

  • 診療情報提供書(紹介状)
  • 生検後であればプレパラート
  • 画像診断資料(施行してある場合)

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初診から治療までの手順

  • 初診
    前立腺生検標本の当院病理医による確認
    臨床病期と適応の確認
    診察、小線源治療法と他の選択枝の説明
    適応と判断されれば治療の説明・治療の予約
  • 第2回目
    受診
    外来にて治療計画作成のための経直腸超音波検査とCT
    これらの結果から治療計画をたて、線源(I-125)を発注します
  • 入院
    線源が届きますのでそれに合わせて入院していただきます。翌日に治療を行います
  • 退院
    3泊4日の入院予定です
  • 1か月後
    外来にてCTを撮影し,治療の検証を行います
  • その後の
    受診予定
    原則として治療後2年までは3か月ごとに受診、その後は6ヶ月ごとに受診していただきますが、他院からご紹介いただいた患者さんも1年間は当院で診させていただきます。

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治療までの待ち時間

現在は週2〜4例の治療を実施しています。

予約済みの患者さんが常に約12〜20名いらっしゃいますので実際の治療は約1〜2ヶ月先になります。その間の薬による治療の必要性などについては個々にご相談させていただきます。

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お問い合わせ

連絡先 〒381-8551 長野市大字富竹1333番地1
診療予約(地域医療連携室)
TEL 026-295-1611 FAX 0120-115-295