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手術支援システム ダ・ヴィンチ

ダ・ヴィンチの導入にあたって

長野市民病院では、2013年(平成25年)4月5日よりダ・ヴィンチを使用した手術を行なっています。
ダ・ヴィンチの導入は、県内では信州大学医学部附属病院に続き2施設目ですが、当院の「ダ・ヴィンチSi」は第3世代にあたり、県内では初の導入となりました。
この手術は、2013年(平成25年)に前立腺がん摘出術、2016年(平成28年)に腎臓がんの部分切除術が保険適用となりましたが、その後も直腸、胃、肺、子宮など、さまざまな臓器への適用が拡大されています。
当院では前立腺がんに続き、腎臓がん(部分切除術)、胃がん、膀胱がん、縦隔腫瘍へのダ・ヴィンチ手術も開始しています。

ダ・ヴィンチ手術の症例数

長野市民病院では、2013(平成25)年4月より、前立腺がんを中心に多くの症例を重ねてきました。
最新の手術件数は以下のページよりご覧ください。

長野市民病院のダ・ヴィンチ手術の症例数

ダ・ヴィンチとは

ダ・ヴィンチは、1990年代に米国で開発され、世界中で導入が進んでいる最新鋭の手術支援ロボット(遠隔操作型内視鏡下手術システム)です。
現在では米国全土で約1,500台が稼働しており、日本でもここ数年で急速に普及しています。
日本では、平成24年4月に前立腺がん摘出術において保険適用され、今後は腎臓、直腸、胃、肺、子宮などさまざまな臓器への適用拡大が期待されています。

ダ・ヴィンチの仕組み

サージョンコンソール

手術支援システム「ダ・ヴィンチ」の、司令塔です。
術者は手足、そして視覚を駆使することで、「ダ・ヴィンチ」のすべての操作を行うことができます。
開放手術のように、術野を実際に目で捉えながら鉗子を動かしている感覚で作業することができます。

マスターコントローラ

鉗子(インストゥルメント)や内視鏡カメラを自在に操作できます。

ステレオビューワ

双眼鏡のようなレンズを覗き込むと、内視鏡が捉えた患者の術野がハイビジョンの鮮明な三次元(3D)画像で観察できます。

フットスイッチ

瞬間的に鉗子や3D内視鏡の切り替えができます。

ペイシェントカート

患者さんの患部に挿入し、実際に手術操作を行う部分です。
ペイシェントカート本体は、3本の鉗子を取り付けるアーム(インストゥルメントアーム)とセンターの内視鏡カメラを取り付けるアーム(カメラアーム)からなります。手術時は、専用の滅菌ドレープで覆います。
マスターコントローラからの指示を受けて、患部に挿入されたアームや先端の鉗子(インストゥルメント)が動いて手術を行います。
本体の底には モータードライブを装備しており、少ない力でもカートを移動させることができます。

インストゥルメントアームとカメラアーム

手術時の様子

ビジョンカート

高解像度の三次元(3D)ハイビジョンシステムを搭載しています。
上部にはタッチスクリーンモニターがあり、術野が映し出されます。
術者以外の医師・看護師も術中の様子をリアルタイムで把握できます。
モニタの上部にはマイクがあり、サージョンコンソールにいる術者と音声コミュニケーションを容易に取ることができます。

タッチスクリーンモニタ

タッチスクリーンモニタでは、サージョンコンソールで操作をしている術者と同じ映像を、2Dモニタで見ることができます。
タッチスクリーン上に指で線などを描いて、術者に視覚的な情報を伝えることもできます。

ダ・ヴィンチを用いたロボット手術のメリット

1. 体への負担が少なく、回復の早い手術

ダ・ヴィンチを使ったロボット支援手術は内視鏡手術の一種で、大きな切開はせず、体の数か所にだけ穴を開け、そこに内視鏡カメラや鉗子を差し込んで手術を行います。
したがって、出血量や痛みは少なく、患者さんの体への負担が少ない低侵襲手術なので、術後の回復も早いのが特徴です。

2. 人間には真似できない超精密な動きを実現

「ロボット」と聞くと、機械が自動的に動いて勝手に手術を行うようにイメージされる方も多いと思いますが、実際には、医師が遠隔操作(リモートコントロール)により鉗子やメスなどの手術器具が付いたロボットアームを駆使して手術を行います。
このロボットアームは、人間の手では不可能な精密かつ可動域の広い動きを実現し、手ぶれまで制御してくれるため、非常に正確な手術を行うことができるのです。これにより、臓器の機能温存ができる可能性も高くなります。

3. 深い部分までよく見える3D拡大内視鏡カメラ

ダヴィンチのモニターには三次元(3D)ハイビジョンモニターが採用されており、奥行きまでわかる立体的な映像として映し出されます。
さらにズーム機能により、体内の奥深くに位置する臓器の細かな部分まで拡大されてよく見えるので、手術の質は格段に上がります。

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ダ・ヴィンチによる前立腺がん治療について

2012年4月、他の臓器に先立ち、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を使用した前立腺がん摘出手術が保険適用となりました。これを受け、当院でもダ・ヴィンチの導入を進め、2013年4月より前立腺がんのロボット支援手術を開始しました。
当院の「ダ・ヴィンチSi」は第3世代にあたり、県内では初の導入となりました。
また、3月上旬には、主に子宮頸がん治療に使用される放射線治療(ラルス)装置も導入しており、この装置を用いることで、前立腺がん治療としては全国的にも珍しい「HDR(遠隔操作密封小線源治療)」も行うことが可能になりました。
この2つの新たな医療機器の導入により、当院では前立腺がんのすべての治療法を行うことができるようになったと同時に、さらに質の高い医療を提供することができるようになりました。
前立腺がん治療は、早期の段階のものであれば、どの治療法においてもほとんど治療成績に差はなく、それぞれにメリット・デメリットはありますが、患者さんご自身が治療法を選択することができる時代になってきています。
これからは、医師が一方的に治療法を提示するのではなく、医師と患者さんが一緒になって治療法を選択していくプロセスが主流になっていくでしょう。 そのためにも、多くの方にさまざまな治療法があることを知っていただきたいと思います。

前立腺がんとは

前立腺は、クルミほどの大きさの男性のみに存在する生殖器のひとつです。膀胱の真下に位置し、尿道を取り囲むようなかたちで存在しています。前立腺がんは、年齢とともに増加し、罹患者の多くは65歳以上です。
比較的進行がゆるやかなものが多く、前立腺がんが直接の死因となるのは、前立腺がん全体の20%程度で、残りの80%は別の病気が原因だとされています。

急増している前立腺がん

前立腺がんは、過去20年ほどで急増傾向にあり、その原因は主に次の3つであるとされています。

  • 食の欧米化
    動物性たんぱく質や動物性脂肪の摂取増加
  • 社会全体の高齢化
    人口の高齢化にともない、絶対数として増加
  • PSA検査の普及
    検査件数の増加で、早期発見される機会も増加

前立腺がんの診断と治療法の選択

前立腺がんの診断

前立腺がんであることが確認された場合、次はその状態を診断していきます。

前立腺がんの状態を診断する3つのポイント

  • 転移があるか
    転移がある場合には、ホルモン療法を適用
  • 局所の進行具合
    進行のレベルによっては、適用できない治療法も出てくる
  • がん細胞の悪性度
    がん細胞には、進行が早く再発しやすいもの(高リスク)と進行が緩やかで再発しにくいタイプのもの(低リスク)があり、前者に対しては特に入念な治療をしていく必要がある

前立腺がんの治療法の選択

総合的に診断した前立腺の状態と、患者さんのご希望をふまえ、最適な治療法を選択していきます。
また、各々の治療法は単独で行うこともありますが、それぞれの治療法を組み合わせて行う「集学的治療」により、高い効果を発揮します。
当院では、下記の前立腺がんに関する治療である手術、放射線治療、薬物療法のすべての治療方法が可能です。

切開全摘出手術(開腹手術)について

ダ・ヴィンチの導入により、今後、前立腺がん摘出手術におけるロボット支援手術の割合が70〜80%と主流になっていきます。
しかし、過去に下腹部分に大きな手術を受けた方や、心臓や肺に疾患を持っている方など、患者さんの状態によっては適用できないことがあります。
その場合、従来の開腹手術が適用されることになります。
ダ・ヴィンチが適用できない患者さんに対しても、変わらぬ高度医療を提供していきます。

前立腺摘出術とロボット手術

前立腺摘出術にロボット手術が最適である理由

  • 前立腺は狭い骨盤の奥にあり、周囲に静脈が網の目のように走り、近くには尿道括約筋、勃起神経がある 前立腺の手術は出血しやすく、尿道括約筋を傷つけると尿失禁、神経を切断すれば勃起障害が起こる
  • 前立腺を切除した後、残った膀胱と尿道を縫合する 開腹手術では術者の手を動かせる範囲が限られているため、縫合の確実性に問題があり、従来の内視鏡手術では鉗子先端の自由が効かないので、縫合に長時間を要する

前立腺摘出術にはロボット手術が最適

  • ダ・ヴィンチは、狭い空間の中で自在に鉗子を動かすことができる
  • 見たいところを見たい方向から3次元画像で術野を拡大して見ることができるため、血管の損傷を最小限にし、神経温存や膀胱と尿道の吻合もより精密にできる
  • アメリカでは前立腺摘出術の80%がロボット手術で行われており、標準治療となっている

呼吸器外科領域でのダ・ヴィンチ手術を開始

2013年4月に手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を導入し、2017年5月には甲信越地区では最も速く、ダ・ヴィンチ手術症例が500例に達し、2018年10月現在では765例の実績があります。
今回、新たに東北信初となる呼吸器外科領域(縦隔腫瘍)におけるダ・ヴィンチ手術を開始しました。

縦隔腫瘍とは?

縦隔とは、左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた範囲です。縦隔腫瘍とはこの部分に発生する腫瘍の総称で、日本では年間約5,000件の手術が行われています。中でも前縦隔(縦隔をさらに細分した時、”天井”が胸骨、”床”が心臓、”壁”が左右の肺で囲まれた非常に狭いスペース)に位置した胸腺に発生する胸腺腫・胸腺がんの治療頻度が高く、約半数を占めます。
この狭いスペースに発生した腫瘍を切除する上で、7つの関節を持った鉗子が自在に動き、人間の手と同等以上に繊細な手術を可能にするダ・ヴィンチの高い操作性が患者さんに大きなメリットをもたらします。

ダヴィンチ手術の特徴

  • 創が小さいため身体への負担が少なく、回復が早い
  • 鮮明な立体画像を見ながら操作できるため、より繊細な手術が可能
  • ”手ぶれ”等の無い正確で複雑な手術が可能

ダ・ヴィンチ手術のイメージ

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