診療放射線科ではX線撮影検査(胸部、腹部、骨の撮影)をはじめとし、乳房撮影、歯科撮影、骨密度測定、透視検査(胃や食道の透視検査や関節造影検査など)、血管撮影、MR検査 、RI検査、 CT検査、超音波検査を行っております。また、がん治療である放射線治療(リニアック、密封小線源など)にも携り、患者さんに安全で安心な質の高い医療が提供できるよう、日々スタッフ一同努力しております。
検診マンモグラフィ撮影認定放射線技師 | 3名 |
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医学物理士 | 3名 |
X線CT認定技師 | 1名 |
放射線治療専門放射線技師 | 1名 |
核医学専門技師 | 1名 |
放射線治療品質管理士 | 2名 |
日本磁気共鳴専門技術者 | 1名 |
超音波検査士(消化管) | 4名 |
第一種放射線取扱主任者 | 2名 |
超音波検査士(体表臓器) | 2名 |
放射線管理士 | 1名 |
超音波検査士(泌尿器) | 2名 |
放射線機器管理士 | 1名 |
救急撮影認定技師 | 1名 |
医療情報技師 | 3名 |
画像等手術支援認定診療放射線技師 | 1名 |
臨床実習指導教員 | 1名 |
医用画像情報専門技師 | 1名 |
食事について
胸腹部、腹部の検査においては、検査直近の食時(午前の検査は朝食、午後の検査は昼食)は止めて頂きます。
理由
胆のうが収縮してしまい胆のうの十分な診断が出来なくなるため
飲水について
胸腹部、腹部の検査においては、検査時間2時間前、1時間前、30分前および検査直前に水を200~300ml程度飲んでいただきます。
理由
消化管(胃十二指腸等)と膵臓を区別するため造影剤を使用する場合、脱水および副作用の抑制のため
CT検査では、病気の有無、良性か悪性かの鑑別および血管の走行や、形態の診断をするために使用する薬剤です。
※次の様な方には造影剤は使用できません
まれですが以下のような副作用が発生する場合があります。
副作用が生じたときにはすぐに適切な処置がとれるようにしております。
造影剤は腎臓から尿中に排泄されます。
まれに検査終了後、時間が経過してから軽微な副作用が生じることがありますので、早めに排出するように、多めの水分摂取をお願いいたします。
更衣室が2部屋あり、主に立位可能な方の撮影を行います。
混雑時は、主に胸部・腹部の撮影を行うため、撮影効率の高い部屋です。
あらゆる部位の撮影を行う部屋です。
通常のX線撮影に加え、脊椎全長や下肢全長などの長尺撮影を行います。
他のX線撮影室に比べ室内面積が広い部屋になります。
さらに2つのX線発生装置が備わっているため、救急撮影時には迅速な撮影を行うことができます。
当院では、2023年3月より、すべての撮影システムがFPDに更新されました。この高感度な撮影システムにより、被ばく低減に取り組んでいます。
フラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector)の略で、体を透過した X 線(エックス線)をこのFPDで受け取り、デジタル信号に変換することによってレントゲン写真を得る装置です。
以前のCRシステムよりも、画像確認までの時間が短縮でき高精細な画像が得られます。
主に、乳房撮影および歯科撮影を行います
日本乳がん検診精度管理中央機構で認定されたマンモグラフィ装置を使用し、女性技師が撮影を行います。
歯のパノラマ撮影や歯牙の撮影を行います。2023年3月にパノラマ撮影装置が更新され、顎関節の断層撮影もこの部屋で行います。
健診センター内にあり、検診者胸部撮影及び乳房撮影を行っています。
検診マンモグラフィー認定技師が撮影を行っています。
骨粗しょう症ガイドラインに沿って、腰椎および大腿骨頚部正面の骨密度を測定します。
検査時間は約10分程度です。
I.I.-X線TV装置です。
室内にはインジェクター(急速注入機)が設置されており、主にIVPを行っています。
FPD‐X線TV装置です。
胃や食道透視検査から関節造影、整復撮影、ミエログラフィ、HSG、検診者MDLなどを行っています。また、当該装置には1回の撮影で任意の断層面を再構成できるトモシンセシス機能を搭載しており、整形外科領域の金属製プレートやスクリュー部分の評価をアーチファクト無く鮮明に描出することができます。
FPD‐X線TV装置です。
臥位のまま側面透視や撮影が可能なCアーム装置です。多方向からの透視や撮影が可能なため、頚髄ミエログラフィ、骨生検などの検査に対して有用な装置です。また、検診者MDLにも使用しています。
内視鏡センター内にあるFPD‐X線TV装置です。主に内視鏡併用検査のERCP・BF・CFに使用しています。
FPD搭載のバイプレーン装置になります。
主に、循環器内科の心臓血管検査・心臓カテーテルアブレーション治療や腎臓内科の経皮的血管拡張術に使用しています。回転撮影による3D画像作成にも対応しています。
正面12×16インチ、側面12×12インチのFPDを搭載し、脳神経外科、放射線科、循環器内科、腎臓内科の検査や治療に使用します。
付属の画像処理装置により作成された3D画像と撮影装置を連携して表示させることができる他、脳動脈瘤計測及びステント留置シミュレーション、腫瘍に対する栄養血管同定支援アプリケーションも搭載されています。
1.5Tと3.0TのMRI装置が2台稼働しています。
1.5T装置では、主に下腹部・椎体・四肢関節・頚部・表在・その他部位の検査を行っています。
3.0T装置では、肩関節・上腹部・頭部・その他部位の検査を行っています。
3.0T装置では必要に応じて、超高分解能の撮像や脳機能検査(f MRI)や細胞の代謝活動を視覚的に観察できる検査(MRS)など、特殊な検査を行うことができます。
RI検査では、機能や代謝の度合いを、脳や心臓の血流が多いところや少ないところを画像として見ることが出来ます。他にも骨代謝の亢進の度合い、左右の腎機能や形の比較、炎症の全身検索を行うことが可能です。
当院の装置ではCTも搭載しております。
RIの撮像とCTの撮影を同じベッドで行うことにより、両方の画像を重ね合わせ解剖学的位置がわかりやすく検査を行うことが出来ます。
また、I-131を使用したバセドウ病の治療、甲状腺がん全摘後の残存甲状腺破壊(甲状腺アブレーション)や、Ra-223を使用した去勢抵抗性前立腺がんの骨転移治療などの内用療法も行っております。
当院で使用しているCT装置は64列のマルチスライスCT装置1台と256列マルチスライスCT装置の2台で検査を行っています。
256列マルチスライスCT装置は16cmの幅をもった検出器を有しており、撮影時間も最短0.28秒での撮影が可能となっています。これらの技術により、短い息止めの時間で広範囲の撮影をすることが出来るようになりました。
また、心臓CTやCTコロノグラフィーなどの特殊な検査も、より簡便に出来るようになりました。また、ドクターヘリなどで搬送された重傷な患者さんの緊急検査や心臓血管センターの開設に伴い、最先端のカテーテル治療を行う患者さんの術前検査としても活躍しています。
超音波検査は診療放射線技師と臨床検査技師が協力して検査を行っており、各科からの依頼に対応しています。
超音波画像はデジタルファイリングされ、担当技師が作成したレポートとともに院内の電子カルテで閲覧か可能になっています。
内視鏡・超音波センターでは、通常の検査以外にも、超音波画像を参照しながら針を刺して組織を採取する穿刺生検やがんの治療であるラジオ波焼灼療法なども行っています。
放射線治療では、リニアック装置を用いた外照射、I-125線源を前立腺内に刺入する低線量率小線源治療、腔内・組織内のラルス治療(イリジウム)を行っています。外照射では放射線治療技術の進歩や装置の高精度化により、IMRT(強度変調放射線治療)などの根治的放射線治療への適応が急速に増えてきました。周囲の正常組織に当たる放射線の量を最小限に抑えながら治療を行うことができます。また副作用のリスクも低く、身体を切らずに治療を行うことで、性機能や尿失禁などの機能障害リスクを抑え、治療後の生活の質(QOL)を高く保てる可能性があります。
放射線治療患者のうち全体の7割が外来で治療を行っています。働きながら治療を行う患者さんもいるため、予約時間を設定し患者さんの都合にできるだけ配慮致しています。また、受付から会計までの病院での滞在時間が短くなるように努力しています。
当院は日本放射線腫瘍学会のA認定施設を取得しています。安全かつ高精度の放射線治療を推進することができている施設が認定されるものです。また放射線治療医、医学物理士、品質管理士、治療専門技師、看護師など様々な職種からなるスタッフがチームとなって行っています。
院内で発生する画像はすべてPACSへ保存し、同一のビューワで参照することを目的としてシステム構築を考えています。
放射線科画像の他に、診察室での超音波検査、内視鏡、生理検査、デジカメ画像、あるいは同意書などの紙文書が同時に参照可能です。
また、作業効率を考えて数々のシステム化が図られています。
放射線科情報システム(RIS)は電子カルテや他部門と連携をとり、検査に必要な情報を把握するのに役立っています。
例えば、電子カルテで管理されている禁忌・副作用情報や採血結果がリアルタイムで参照可能です。
その他、 3D医用画像処理ワークステーション、検像システム、症例ファイル管理システムなど多くのシステムが稼働しています。
FPD一体型ポータブル装置です。
病棟や手術室、救急外来等で使用していますが、3秒ほどで画像が表示されますので、その場ですぐ画像の確認ができるため次の診療に迅速に移ることができます。
最後に当院では、平成23年度電子カルテ導入に伴い、すべての画像診断検査がフィルムレス運用となりました。
放射線情報システム(RIS)については平成19年度5月に更新され、RIS検査画面から直接過去画像・レポート閲覧ができ、前回画像等の把握が簡便になりました。
また、RIS検査一覧からPACSへのデータ転送の有無が分かるようになり、転送チェックに役立っています。
他にも多くの内容が以前に比べ改善され、日々の業務が効率化されました。
多岐にわたる検査や治療、それに伴う多くの装置を効率よく使用し画像診断等に貢献できるようスタッフ一同力をあわせ日々努力しています。
一般撮影
10.11番 Ⅹ線撮影室 |
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12番 Ⅹ線撮影室 |
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13番 Ⅹ線撮影室 |
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14番 Ⅹ線撮影室 |
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Ⅹ線撮影室操作ホール |
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健診センター Ⅹ線撮影室 |
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骨密度測定
15番 X線骨密度装置 |
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透視
16番 泌尿器TV室 |
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17番 TV室 |
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18番 TV室 |
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内視鏡センター TV室 |
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血管撮影
20番 血管撮影室1 |
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21番 血管撮影室2 |
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核医学検査
22番 RI検査室 |
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CT検査
24番 CT検査室 |
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26番 CT検査室 |
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MRI検査
27番 MR検査室 |
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28番 MR検査室 |
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超音波検査
超音波検査室1・ 超音波検査室2 |
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放射線治療
5番 CT・シミュレーション室 |
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6番 リニアック室 |
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7番 密封小線源治療室 |
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ラルス治療室 |
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PACS
RIS | PSP RISE-1 |
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PSP ExtChart RT(治療用) | |
PACS | PSP EV Insite |
レポート | PSP EVPSP iReporter |
その他
OPE室 | ポータブル | HITACHI Starmobile tiara(FPD) |
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CALNEO 14x17 Wireless SQ | ||
CALNEO mini Wireless SQ | ||
外科用イメージ | GE OEC9900 | |
日立 DHF-105CX(2台) | ||
救急外来 | ポータブル | フジ CALNEO AQRO |
フジ CALNEO Flow C77 | ||
ICU・HCU | ポータブル | HITACHI Sirius Star Mobile |
FCR CR-Console FCR XL-1 | ||
病棟 | ポータブル | HITACHI Starmobile tiara(FPD) |
CALNEO 17x17 Wireless SQ |
新人として当科入職後1年間は、宿日直勤務を行うことができるよう人財育成を行います。その後は、当科で作成した教育体制プログラムに準拠した教育を行っていきます。
臨床実習指導教員により作成されたシラバスにより、実習が行われます。
毎日どのような実習が行われるかが事前に分かり、実習生から好評を得ております。
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