2019年7月、長野市民病院生殖医療センターが開設されました。
妊娠・出産を希望される皆さまのお役に立てるように、生殖医療(不妊治療)の充実をはかるための研鑽を日々積み重ねてまいります。
当院では一般不妊治療(タイミング療法や人工授精)から体外受精まで治療を行うことが可能です。
最新の知見を取り入れ、それぞれの患者さんの年齢や状態に応じてなるべく短期間で妊娠・出産という結果にいたるように治療をご提案させていただきます。
生殖医療センターには生殖医療に加え周産期から婦人科腫瘍まで専門性を持つ医師が複数名在籍し、さまざまな観点から治療の提案をさせていただきます。
また、一般不妊治療から体外受精までつなぎ目のない不妊治療をめざしています。
タイミング法から人工授精・体外受精・顕微授精まで対応しています。
(不妊治療費助成金の長野県内指定医療機関です)
タイミング法や人工授精からステップアップのために体外受精・顕微授精をお考えの患者さんに対応しています。
患者さんと一緒に考えながら納得のいく治療を進めていきます。
不妊原因となる子宮内膜症や子宮内膜ポリープ・子宮筋腫などの手術療法が可能です。
子宮内膜症や子宮内膜ポリープ・子宮筋腫などで手術療法が必要な方に対応しています。
がん患者さんの妊孕性温存(将来的な妊娠を望む)のために、卵子・精子・受精卵凍結を行っています。
がん治療によって将来お子さんを希望することが難しくなることがあります。
がん治療(抗がん剤・放射線治療)を行う前に卵子・精子・受精卵を凍結することが可能です。
以下の指針は長野市民病院の生殖医療部門における医療事故防止対策を推進し、安心・安全な医療環境を整えるために定められたものです。
胚の取り違えを防ぐため、以下の点に留意して、患者さんからお預かりした配偶子(卵子・精子)および胚を取り扱い、取り違えなどの事故が起きないように細心の注意を払っております。
さらに2020年1月より患者認証システムを導入しました。
目視でのダブルチェックに加えて、バーコードを専用の機器で読み込むことで、ヒューマンエラーをなくし胚の取り違えを防ぎます。
私たちは、安全に生殖医療を皆様に提供するためにこの指針を遵守いたします。
人工授精
|
人工授精件数
|
122 |
---|---|---|
体外受精
|
体外受精件数
|
214 |
媒精
|
64 | |
顕微授精
|
84 | |
Split(媒精+顕微授精)
|
66 | |
凍結胚移植件数・成績
|
凍結胚移植件数
|
288 |
妊娠件数
|
110 | |
妊娠率
|
38.2% |
25~29歳 | 30~34歳 | 35~39歳 | 40歳以上 | |
---|---|---|---|---|
凍結胚移植件数 | 13 | 67 | 132 | 76 |
妊娠件数 | 10 | 33 | 49 | 18 |
妊娠率 | 76.9% | 49.3% | 37.1% | 23.7% |
当センターのセンター長(医師)とメディカルスタッフ(胚培養士、看護師)です。
当センターには不妊治療の専門家として学会が認定した生殖医療専門医が複数名在籍するほか、日本産科婦人科遺伝診療学会認定医(周産期)・日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医・日本内視鏡外科学会技術認定医・日本周産期・新生児医学会母体・胎児専門医、不妊症看護認定看護師・生殖医療コーディネーター、日本卵子学会認定生殖補助医療胚培養士、認定臨床エンブリオロジストなどの資格を保有したプロフェッショナルが在籍しています。
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